きっちり丁寧に、20〜30年後のことを考えて、虫歯治療をしよう❤︎ | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

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歯の美と健康の秘訣を知ってもらうための、歯医者が率直に綴るブログ❤︎ 2009年1月よりシンガポール
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基本中の基本の歯科治療だけれど、

 

虫歯治療こそ、きっちりとやっておきたい!!

 

20年、30年先のことを考えてね。

 

 

なおさら、元々歯が虫歯になりやすい体質の患者さんの場合は特に。

 

 

 

そこで、この記事では、20〜30年先のことを考えた虫歯治療方法をご紹介しましょうキラキラ

 

 

Biomimetic Restorative Dentistryといって、

 

1回虫歯になってしまった歯を、もとの天然の歯そっくりに模倣し復元する治療法です。

 

今実は、世界の虫歯治療のトレンドになっていますよ。

 

 

天然の歯そっくりに模倣?!

 

といっても、それは、見た目だけではありません。

 

歯の、エナメル質、象牙質、という、組成構造の機械的物理的性質までをも模倣し復元する方法です。

 

 

ここではの構造をわかりやすく説明しましょう。

 

表層のエナメル質は、強度的に硬く、硬い殼で歯の内部を守っているようなものです。

 

内部の象牙質は、構造的に軟らかいので、表層の硬いエナメルの下に敷かれたクッション(緩衝材)のようなものです。

 

 

実はこの、神様から与えられた天然の構造が、歯の健康のためのホメオスタシスを一番維持しやすいのです。

 

↑歯の断面。表層にエナメルの殼、そしてその下に緩衝材の象牙質。

 

 

でも、1回歯を虫歯にさせてしまうと、この構造がどうしても崩れてしまうのですね。

 

なぜなら、虫歯で穴が空いたところに、何かが「詰まる」から。

 

その「詰まる」材料が、たとえばシルバーの金属だったりすると、やっぱり、

 

歯の健康維持のためのホメオスタシスは、大きく崩れてしまうんですね。

 

 

つまり、

 

硬すぎる金属が、歯の内部に補填されることで、その歯自体はストレスを受ける(その歯が噛み合う対合の歯も。)

 

そして、

 

金属と歯の境目が、細菌が侵入しやすいウィークスポットとなる。

 

 

これらの主に2つが原因で、1回虫歯治療済みの歯は、将来さらに、虫歯になりやすくなるわけなんです。

 

それと、突然金属が取れてしまったりして、結局再治療を余儀なくされてしまうことも。

 

このへんは、思い当たる方も結構いらっしゃることでしょう。

 

 

 

だから・・・、

 

虫歯になった時には、

 

歯の構造の物理的性状をも模倣し、あたかも天然歯を再現するような虫歯治療法、

 

Biomimetic Restorative Dentistry

 

が、20〜30年後の歯の健康を考えると、必要なんですよ!

 

 

・・・というお話でしたニコニコ

 

 

方法論は、専門的になるのでここでは割愛するけれど、

 

そのやり方に従った虫歯治療を、最後に載せて、少しだけ説明しておきますね。

 

 

これ↓は、虫歯で侵された部分のみを、丁寧に除去し終わった時の状態です。

なるべく、強度的に歯を守っている表層の殼『エナメル質』は、でき切る限り温存します。

 

かなり虫食い状な感じの歯となってしまっていますね。

 

でもこの穴の空いたスペースに、コンポジットレジンが入ります。

 

緊密にFillして終わりです!

 

↓見た目もなかなか綺麗でしょうOKキラキラ

 

 

基本の虫歯治療のように、一見、見えるかもしれないけれど、

 

実はそうじゃないんだよね〜ウインク

 

 

 

このように、きっちり丁寧に治療をしておくことが、

 

この先、20年も30年後のためには大切ですハートハートハート

 

 

 

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