私は、患者さんのクリーニングも全部、自分が行う歯医者です。
定期健診のメインテナンスの類もね。
ほら、日本だと、そうした類の施術はすべて
衛生士が担当しておこなってますよね。
そもそも、うち、衛生士がいないので、
全部歯医者の私がやらなきゃならないだけなんだけど・・・。
でもね!
私は思うのだけれど、
患者さんのクリーニングを私自身が担うようになって、
患者さんにとってはホント、メリット高し~!!!
だと思いますョ。
なぜなら!
見逃しちゃいそうな隠れ虫歯も、もれなく、くまなく、
私は見つけちゃうから~!!!
実はクリーニングしながら同時に、
高倍率ルーペで、
全部の歯の隅から隅まで、細かいところ全部を、
じ~っくり細かく見て回ってもいるのですから!!!
私がクリーニングをすると、そういうメリットが実はあるんですね~♥
まず、普通、歯医者はあまりクリーニングを担当しないでしょうからね。
クリーニングを担う衛生士が、私のように虫歯発見能力に長けているなら問題ないけれど、
もし、肝心な隠れ虫歯を見逃してしまうような事があったら、
その後に虫歯チェックをする歯医者が、お口全体をさら~っと1分くらい見回すだけじゃあ、
隠れ虫歯はなかなか発見出来ない・・・と思うのよね。
あ、ちなみに、
隠れ虫歯の発見は絶対に、クリーニングは必須ですからね!
なぜなら、隠れ虫歯は、磨き残しのプラークに埋もれてしまってて、隠れて発見できないから。
つまり、以下二つ、虫歯チェックの定期検診時のポイントです!
①虫歯検診には、必ず、クリーニングも一緒にやってね。やらないと、隠れ虫歯のような、見つけにくい潜んだタイプの虫歯は見落とされがちです。
②衛生士によるクリーニングの後、歯科医師が最終チェック(虫歯チェック)をする場合、歯科医師がお口の中をざぁ~と簡単に見回すだけなら、隠れ虫歯は見落とされがちです。なおさら、裸眼で(ルーペやマイクロスコープの使用なし)見るだけなら、絶対発見なんて無理だと思う!
そして、世の衛生士さんも頑張りましょう~!!!
隠れ虫歯発見は、あなた方衛生士さんの手腕にかかっていますよ~!!!
クリーニングの最中、絶対に隠れ虫歯を見逃さないでくださいね。
潜んだ虫歯の発見は、もちろん患者さんの為であり、そしてまたあなたの勤める院長先生の為?でもあるから・・・。
あ、あと③つめ!これも大切なことです!!
③レントゲン写真を必ず撮影しましょう!!!
書き忘れるところでした・・・。
虫歯には2タイプあって、お口の中で直に見た方が発見されやすいものと、レントゲン写真で初めて発見されるタイプの2タイプがあるから。
だから、レントゲン写真を定期的に撮ることは、とっても重要なんですね。
では最後に、これが隠れ虫歯!!というやつですよ~
その一例!
素人さんは、この歯のどこに虫歯が?と一見思ってしまうでしょ?
でもね、こういう見え方をする虫歯は大体、もうすでに進行していることが多くって・・・、
レントゲン写真を撮ると・・・、
後方の歯と歯の間から始まって、歯髄に近いところまで、かなり大きい虫歯であることが分かりますね。
その他、なんとな~く、そのすぐ後ろの歯の手前部分も怪しい感じなのですが、
レントゲン写真では、手前の歯の方の重要度が非常に高いため、後ろの歯は経過観察でいくことにしました。
時系列に経過観察し比較していくということも、虫歯治療には重要なんですよね。
歯のトップのエナメルのところからずっと下方へ削っていくと・・・、
ほら!虫歯、つまり、細菌に感染した感染象牙歯質(Infected Dentin)が見えてきましたよ。
Infected Dentinは、細菌による破壊で腐っているも同様なので、全部削り切ります。
英語では、Cottage Cheeseのような・・・と表現されるようですが、
私はいつも患者さんに、豆腐から作られた「おから」のような・・・と言ってますね♪
だって本当にそんな感触と色なんですもの。
Infeted Dentinをすべてキレイに削り取った後です。
さらに、表面に残存している細菌の為に、消毒も兼ねて行います。
そして、ダイレクトにコンポジットレジンで詰めて完成です!!!
エナメルの殻が頑丈な状態で残っていれば、このように、
ダイレクトにコンポジットレジンを詰めてしまう事で簡単に治せます。
今日は私の虫歯治療のご紹介でした☆
Love & Protect Your Teeth