Online Zoomでの勉強の機会が、
ほ~んとに増えました
今日は日曜日だというのに、
真っ昼間から、そんなレクチャー聴講。
Clinical concepts applying dental implants in the esthetic zone and non-esthetic zone.
というお題で、
演者は、
Zurich University, SwitzerlandのProf.Daniel Thoma。
欧州系学会イベントでは、
インプラント失敗リカバリー症例などの講演で、
有名なProf.の一人ですね。
内容は・・・、
インプラントを長持ちさせるための秘訣
といったところでしょうか。
インプラントは、やはり、
-良質なボリュームのある骨、
-良質なボリュームのある歯肉、
-インプラント本体と人工歯部分がともに、世界的にコンセンサスの取れた形状・構造であること。
歯医者側の技術的要素としては、
それらが絶対的に、
インプラントを長持ちさせるための要素です。
で、それをクリアーしたら、
更にその上に、
その後の、患者自身のメインテナンス状況やら、
Parafunctionalな要素を以下に排除していくか、といったものが加わります。
そう、
インプラントは決してシンプルではありません!!
だから、決して安易に考えてはなりません!!!
安易にインプラントを勧めてくる歯医者も多く存在するかと思いますが、
実際にはそうではない事を、素人の患者さんは知っておくべきですね。
どんなに、世界的著明なインプラント専門歯科医と言えども、
やはり、インプラントをまるで天然歯のごとく見せるのは、
正直限界があるとしか思えません。
世界的著明な臨床家でこの有様なのですから、
皆さんが普通に日常で受けられる、普通の歯科医師によるインプラントがどのようなものか?は、
ご察し頂けると思います。
いやね、私は決して、
インプラントを否定的に捉えているのではないんですよ。
私も普通に多くの患者さんにインプラント治療を提供しているし、
やっぱり歯が抜けた場合には、ブリッジといった他のやり方ではなく、
インプラントを第一に勧めたりする。
だって、他の歯を余計に傷つける事がないわけですから。
じゃ、何故上記の様に、否定的ともとれるような言い方をしているかというと・・・、
インプラントは、歯が抜けた際の、魔法的な素晴らしい治療法であるかのように、
インプラントの良いことばかり言って、
すぐ勧めてくる歯医者もいるかと思いますが、
これが一番良くない!!!って私は言いたいのです。
私はインプラントの良くない点、怖い点も十分に知っているから、
歯が抜けてインプラントを予定している・希望している患者さんには、
脅し半分で、インプラントの危うさ・怖さについても、
同時にきちんと強調して言ってます。
そんなインプラントだけど、あなたは心の準備出来てる?
・・・て感じでね。
勿論そんな事を歯医者の私が言うものだから、
何となく不安に感じて、
インプラントを私のところでは受けずに、
「全然心配ないよ、僕なら安心してインプラント受けられるよ」と言ってくれる歯医者のところで、
受ける決断をする患者さんだっていらっしゃいます。
そもそもそれは患者さんの個人的な物事の受け取り方なのだから、
それはそれでいいんだと思う。
飛行機に登場する際に、
こういう非常事態になるリスクが、
こうした場合には、これだけの%のリスクがありますよ。
だから、こうしちゃダメで、こうこう守ってくださいね・・・
といった否定的ネガティブな事は、誰もあまり聞かされませんね。
離陸前のセキュリティーのデモだって、
決まりでそうやっているだけで、
誰が万が一起こるかもと予期した上で、真剣にそれを聞いていることでしょうか?
あ、いつものあれか・・・と、皆、流してるよね。
でもね、そもそも、
飛行機が重大事故に遭う確率よりも、
インプラントが何らかのカタチで上手くいかず、失敗となるケースは
もっと遥かに高頻度ですよ~。
現に、昨今のインプラント学会の場面では、
失敗インプラントを、如何にリカバリーさせるか?
また、そうさせないようにするための秘訣は?
といった類の議題が主題にまでなっているほどです。
インプラントを必要とする方は多くらっしゃるかと思いますが、
インプラント治療は決して良いことづくめの魔法の治療ではないので、
そこを決してお見逃しなく。
インプラントの良い事ばかり言って勧めてくる歯医者は、
インプラントは怖い・恐ろしい反面もある事を、経験が浅い故に知らないのか、
又は、
それを知ってるけれど、自分自身の医療報酬獲得の為に、
わざと言わずに、患者にインプラントを受けさせようと上手く誘導しているだけに過ぎないんです。
インプラントにはこんなに怖い反面があるよ。
こうした失敗例があるよ。
こうこうしないと、インプラントは絶対に長持ちしない事を保証するからね。
・・・といった否定的とも思えるようなことまでをも、
歯科医師は初めに、患者さんにきちんと情報提供しておくべきなのです。
本当に、自分のした治療に責任感の強い歯医者なら、余計にね。
そして、私はそれが当たり前だと思うし。
私の結論は・・・、
インプラントをしないで済むなら絶対にその方がよい。
天然歯に勝るものでは絶対にないから。
でも、歯が抜けのたら、インプラントにしなきゃ仕方ないよね。
なら、長持ちして失敗しないインプラントになるよう、
そっち方向に注力してかなきゃ。
どうしたら、それが実現できるのか?について、
患者さんともよく情報共有しあってかなきゃね。
インプラント入れたらそれでおしまい!!
ではないからね。
入れた後、歯が入り噛めるようになってからが、
いよいよ、それを治療した歯医者の、腕と責任感にかかってる!!
・・・て感じです。
でも実際には、
歯が入り、全てのインプラント治療が終わったら、
もうおしまい!歯医者に行かなくって良し!!
って感じの患者さんと歯医者が多いよね。
それは大間違いですよ。
まあね~、だから、毎回言うようだけれど、
若いうちから歯を大切にする習慣をつけてなきゃだめなんだよ、
と、最後にまとめられたりするわけなんだよね~。
おうちでのOnline勉強は、
こうして↓
おやつとワインを嗜みながら参加できるところが、
何とも言えないわね~
明日からまた1週間、有意義に過ごしましょう~
では~