「やったふり」的、Dentistry?!…は嫌な質でして。 | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

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歯の美と健康の秘訣を知ってもらうための、歯医者が率直に綴るブログ❤︎ 2009年1月よりシンガポール
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歯医者が好き、得意な人なんて、

世の中、絶対にいないと思う!

 

殆ど全員が、

 

仕方がないから、時々歯医者に行っているだけ、

 

だと思う。

 

 

私も歯医者だけれど、

 

自分が患者の場合には、

 

いつも緊張する!

 

(というか、やっぱ嫌なんだよね。。。)

 

「痛いのは絶対やめて!」

「乱暴に力任せにしないで!」

「丁寧にジェントルタッチでやって!」

 

 

みたいに?!

 

いつも心の中では思ってる。

 

 

でもね、

 

最近特に思うのだけれど、

 

治療に真面目な歯医者の立場からして言うと、

 

不必要なところで丁寧慎重になり過ぎると、

良い治療が出来ない!!

 

と思うんだよね。

 

 

要は、

 

患者さんが不快に思わないように、という事ばかりに気を取られ、

ジェントルタッチ・デンティストリーにこだわり過ぎると、

治療手技上の、本来重要な要所要所において、

抜けが生じてしまうかもしれない

 

ということなの。

 

 

 

例えば、、、

 

歯のクリーニング。

 

 

私は歯医者だけれど、クリーニングも私の担当よ!

なぜならここシンガーポールでは、

クリーニングもドクターが行うのが結構普通で、

私もそのうちの一人。

 

 

日常茶飯事で、

 

歯医者の私自らが患者さんに行ってるクリーニングだけれど、

 

私のクリーニングは特に、

徹底してると思うわ!

 

だって、

 

プラークから歯石、ステインまで、

 

歯の表面に付いた汚れすべては、隅々までくまなく

 

徹底的に完全除去!!

 

して患者さんには帰ってもらっているからね。

 

 

 

よくね、

 

やったつもりだけの、

実は細かい部分の汚れが取り切れていない、

 

それ、何の為のクリーニング???

 

的なものだけで終わってしまっているクリーニングって

 

実際にあるじゃない。

 

 

あれを、私は私の患者さんにはさすがにしたくないなぁ~。

 

だってさ、そんなことしてたら、

 

何の為にお金払ってわざわざクリーニングしに来てるの???

 

て感じじゃない?(ぶっちゃけてへぺろ

 

 

ま、歯医者が苦手過ぎて、

 

とにかく、快適に楽にスピーディーに終わってくれればそれでいい!!!

 

という患者さん層には、そういうクリーニングの方がウケるんだろうけどね。

 

 

でも私は、

 

メラメラメラメラメラメラ見かけだましとか、やったふりっていうのが

無茶苦茶嫌い~!!!メラメラメラメラメラメラ

 

なタイプでして。。。

 

(だからこそ、時にはそれで損をしてきたことも、実は過去には何度もあるわ…?!)

 


せっかく、クリーニング代を払って歯をキレイにして帰りたいなら、

 

歯医者の目線から見て、

やった甲斐100%の真のクリーニングだけを、

 

どの患者さんにも提供したいじゃない!

 

 

こうした気持ちって結局、

他どんな治療においても一緒なんだけどねドキドキ

 

 

 

 

だから、

 

私はクリーニングの前にはこうして下矢印

 

image

 

全ての歯の磨き残しを染め出します。

 

 

*因みに上の写真のPink/Purple/Blueの色分けについてを説明しておくと、

-Pink:付着して間もない細菌塊(プラーク)

-Purple:付着してすでに48時間以上が経過した、成長増殖した細菌塊

-Blue:それ以上成長増殖した細菌塊より、Toxicな物質(虫歯の元となる酸)がすでに放出されている、あってはならない状態

Blueは一見ついていない様に見えても、Purpleの下に隠れて付いている事があります。

 

 

口の中のこうした汚れ(細菌)は、

 

色を付けることによって視覚化されるため、

 

患者さんにとっては、

 

どこを注意して今後磨かなければならないかの指標になるし、

 

クリーニングによって汚れが完全除去された事がよくわかります。

 

 

また歯医者にとっても、

 

取り残しを確実に防げるという絶大なメリットとなります。

 

 

ほら下矢印

image

一切の汚れも残しません。

歯の表面はツッルツルよ~キラキラキラキラキラキラ

 

*赤く出血しているのは、乱暴なクリーニングで歯茎が傷付いたのでは決してありませんからね。

色に染まった細菌塊(プラーク)が付着している部分は歯肉炎が生じるので、すぐに出血しやすい状態の病的な歯茎となってしまうのです。

だからそうした部分は、ほんの少し触れただけですぐに出血して当たり前なのです。

つまり、出血する部分は不健康な証!なんですよ。

それなのに、昔勤めていたとある日本の歯科医院では、クリーニング時の出血で患者さんが変に誤解するのを恐れて、クリーニングでは絶対に出血させるな!(出血させない程度のクリーニングに止めて置け)と衛生士に豪語していた院長もいました。

これこそ、本末転倒、見掛けだまし的歯科医院の良い例ですよね。。。

 

 

 

ここまで徹底的にクリーニングをするものだから、

 

正直に言うと私、

 

特に汚れている人、磨きが悪い人のクリーニングでは、

 

もう本当にくたくたヘトヘトになってしまうんですビックリマーク

 

 

治療の時よりも肉体的にヘトヘト感を感じる程…。

きっと、本数が多いから?治療の場合はやって1~2本だけれど、クリーニングの場合は28本だからね。

そして最近はPPEフル装備だしってものあって。。。
 

 

きっとその分、患者さん本人も、ツラ~あせる疲れた~あせる

 

なんだろうけれどね~(笑)。

 

 

 

でも私にとってしてみたら、

 

患者さんがもし、私のクリーニングで、

 

ツラ~疲れた~と思ってしまうのならば、それは、

 

あなた自身の磨き方が悪く、

汚れが沢山付きまくっているからよッ!!!

それを私はあなたの為に、徹底的に全部取ってあげたわけなの。

 

と返答したくなるものだわね。

 

 

 

患者さんは、わざわざお金払って、

 

本来、お口の中をキレイにする為に、クリーニングを受けに来ているのよ。

 

それならばなぜ、

 

汚れが100%取りきれていない、やったつもり的クリーニングを

 

提供する必要があるの???

 

 

って思うんだけれどな…。

 

 

汚れ(細菌塊)が歯や歯茎に残ると、将来どうなるか?

 

という事をよく知っているのは歯医者自身!

 

そして、

 

そんな汚れが患者さんのどの部分に残っているか?

 

を分かっているのも、歯医者自身!

 

*歯医者自身とここでは書いているけれど、日本では実際にそういう業務に携わるのは衛生士。だから、衛生士に置き換えて読んでね。

 

 

ならば、

 

歯医者(衛生士)がその事実を、

熱意をもってちゃんと患者さんに説明し、

そして理解してもらって、

例え患者さんに面倒くさがられたとしても、

真の健康なお口の中を患者さんに獲得してもらえるよう、

心から貢献するべきじゃないかしら???

 

ウザがる患者さんは残念ながらそれまでだと思いましょう。。。

そうした人は、健康なお口を維持することすら、この先ままならないでしょうから。

 

 

 

 

わ~ッ!今日は久々熱くなったわぁ~!!

 

でも、たまにはこうして熱く歯医者の気持ちを書く事も、ホント大切だと思うわ。

 

 

でもさ、

 

歯医者が真摯な気持ちで対応し、確かな治療技術を患者さんに提供していかなきゃならないよ、

 

ということを、

 

個人的なブログででも書かなきゃ、

 

誰が患者さんの歯を健康にしていくことが出来るっていうの?

 

 

そして、

 

患者さんからどうやって、尊敬され感謝される歯医者になれるっていうの??

 

 

一人一人の歯医者の、こうした熱い気持ちが、

 

歯科医療全体をよくしていくんだよね。

 

 

 

医療報酬を稼ぐ?

 

医院規模を拡大する?

 

こういうのも、殆どの歯科医にとって大切?かもしれないけれど、

 

患者さんの治療においては、

 

歯科医療人としての、大切な事を、

 

決して忘れて欲しくないわよね。

 

 

医療系に比べ、歯科は、

 

たかが歯、されど歯

 

なのかもしれないけれど…、

 

なるべく多くの人に、歯科の重要な事を気付いてもらいたいなぁ…と思います。

 

 

*ところで、最後に弁明しておきますが、私のクリーニングが徹底して疲れるクリーニングのように受け止められる書き方を冒頭でしていますが、決してそれが「痛くて痛くて拷問的だ」と言っているわけではないので悪しからず…。ま、確かに、患者さんにより好き嫌いはあるかと思うけれど、決して「痛くて拷問的」ではないので悪しからず…。

 

 

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