それ、一体何の為のCheck-up?…とならないように‼ | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

Love&Protect Your Teeth!
歯の美と健康の秘訣を知ってもらうための、歯医者が率直に綴るブログ❤︎ 2009年1月よりシンガポール
勤務医院 https://aesthetesmilestudio.com/
Dr.Yumiko紹介 https://singalife.com/category/85913/
WhatsApp予約 +6581288128

6か月に1度は、定期検診を!

虫歯や歯槽膿漏の早期発見につながり、

お口の中を一生健康に保てます。

 

 

と、ほとんどの歯医者が、そう患者さんに言っていることに違いはないのでしょうけれど・・・、

 

でも、たまに、

 

それじゃあ、検診になってないよ~xxx

ほら、ココの虫歯見逃しちゃってるよ~!!!

 

といった場面に遭遇します。

 

 

そう、

虫歯の見落とし!!!

 

これは、いけませんね~。

同じ歯医者として情けない!!

ついつい憤りを覚えてしまいます。

 

まだ小さな虫歯ならまだしも、

大きな虫歯を見逃すなんて絶対にあってはならないこと!!

 

 

 

実はこの前も、そんな患者さんにお目にかかりました。

 

今までずっと別の歯医者さんへ6か月に1度の検診に通い続けていたらしいのですが、

今回たまたま私のクリニックを初めて受診。

 

最後に虫歯の治療をしたのは10年前。

それから、虫歯になるのが絶対に嫌だったようで、

それ以来欠かさず、きちんと6か月ごとの検診に通い続けてきたという。

 

でも!

 

え?うそでしょう??

本当にちゃんと検診してもらったの???

 

・・・と言わんばかりに、

 

大~きな虫歯が1本、

お口の中にありますよ~!!

 

きっと、ずっと見つけられずにそのまま放置され続けてしまったのでしょうね。。。

 

レントゲンを撮影してみると、虫歯があることは一目瞭然だというのにな!

 

 

こんなに大きいの!!

でも全く痛くないの。。。不思議ですよね(でも、虫歯ってこんなものです)。

 

その患者さんも、それはそれはもう大ショック!!

 

 

私、その患者さんに聞いてみました。

「もしかして、今までの検診では、レントゲンは撮らなかったの??」

 

すると、「撮っていなかった・・・」とのこと。

 

 

やっぱりー!!

 

 

だから、

レントゲン写真は、

時々は、撮らなきゃならないのよねー!!

 

 

確かに、

この患者さんの虫歯は、肉眼では発見しづらい感じではあります。

パッと見では、この矢印部分に虫歯があるとは歯医者でも見落としやすい。

なぜなら、虫歯の場合は大体、内部の虫歯のグレー色が、透けて見える事が多いから。

でも、この虫歯の場合はグレーになっていません。それが見逃してしまいやすい理由。

でもそうは言っても、注意深くサイドを観察すれば、

小さな穴が開いているのが肉眼でもすぐに発見できるのだけどな…。

 

 

いずれにせよ、レントゲンを撮っていれば、

誰が見ても(歯医者なら)、そこに虫歯があるのは一目瞭然です!!

 

こうした虫歯の見落としを防ぐために、

レントゲンを撮影する必要があるというのに、

何を故に、検診にて、

レントゲンを撮影しない歯医者がいるのでしょう?

 

 

だから私は、

新規の患者さんの場合は、

100%レントゲン撮影を行います。

*応急処置希望/コンサルテーションのみ希望の患者さんには強要はしていませんけれど。

 

そして、

メインテナンスだけの再診患者さんの場合でも、

1年に1度(最低でも2年に一度)はレントゲンを撮影するように

薦めています。

 

 

でももし患者さん自身が、

被爆が…とか、費用が…などといった理由で、撮影を拒否されるのであれば、

それは患者さんご自身の責任ですから、特に私はそれ以上強制は致しませんけれど。

 

 

たとえレントゲン撮影をしていなかったとしても、

こうした虫歯の見落としや発見の遅れがなければ、別にいいのですよ。

 

でも、こうして現に、

レントゲンを撮らずして、

虫歯を見落とされている

ケースに実際度々遭遇するので、

 

やっぱり検診にレントゲン撮影は必須だな

と本当に常々思います。

 

そして、やはり精査の基本は10枚法かな!!

(お口の中を10分割して撮影する方法です。)

 

 

 

一体何のための検診ですか???

 

・・・なんていう事にならないように、

レントゲン撮影を行い、歯の中を隅から隅まで、チェックしてもらいましょう!!

 

 

カタチだけの、

やったつもりの検診なんて、

お金を出して受ける意味が、全くありませんし、

見落とされた虫歯が見つかった時には、ホント悲しいだけです。

 


この患者さんの虫歯もそうでしたけれど、

虫歯は大きくなっても、自覚症状がない事が多いのですよ。

 

そして、痛みという自覚症状が出た時点では、

もう手遅れな事が多いです。

痛みが出てしまったら、根管治療が必要となるので。

 

だから、痛みがまだない状態の、自分自身では決して見つけられないような虫歯を、

歯医者に見つけてもらわなきゃダメだというのに・・・ビックリマーク

 

なのに、それを歯医者が見逃しては、本末転倒でしかない!!!

・・・と思いませんか?

 

 

歯科検診に行かれる際には、

こういう事もたまにあるのだと、

是非覚えておいてくださいねドキドキ

・・・要注意!!

 

そして私自身も、患者さんの虫歯の見落としがないように要注意しなきゃですね!!

 

クローバークローバークローバーLove & Protect Your Teethクローバークローバークローバー