突然、歯の詰め物が取れる!!
これ、皆さん経験があると思いますが、
これが海外旅行中だと案外一大事ですよね。
ここシンガポールでも、そういうケース、結構お目にかかります。
詰め物がとれたままだとうまく噛めないので、
急遽歯医者に行かざるを得ない･･･。
しかし、今までまったく歯医者に行くことなんて考えた事がなかったから、
いざ歯医者受診が必要となると、どこの歯医者へ行っていいのやらわからない。
しかも、シンガポールで初めての歯医者･･･不安だなぁ。。。
そうですよね、確かに。
ただラッキーなことにシンガポールでは、
日本人の歯医者も比較的多く存在するので、
言葉の面では決して不自由しません。
でも、海外がゆえに不安に思ってしまう要素もあるでしょうし、
また日本のように医療保険制度がないので費用の面でも心配でしょう･･･。
歯医者に行くのはただでさえ勇気の必要な方が多いというのに。。。
例えば、海外赴任の前に歯医者でまとめて治療を済ませられる方がよくいらっしゃいます。
でも、こうした突然の詰め物の脱離って
余程その下で大きな虫歯が巣くっていない限り、
いつ取れてしまうかだなんて 、正直歯医者でも予測できません。
ですから、赴任前に全部治したつもりでも、
突然の脱離は起こってしまうかもしれません。
だから皆さん、海外赴任中に突然取れてしまって、
あぁ歯医者にかからなきゃぁ、どこ行こう？･･･なんて、困ってしまうんですよね。
がしかし！
詰め物が取れてしまうのは、それなりの理由があるのですよ。
それは、、、
その歯を治した時の状態次第!!
(つまり、その歯医者の治療の手加減ですね)
これが、取れるか取れないかを左右する一番の要素だと思います。
でも他に、こうしたもの
もありますよ。歯軋りをむちゃくちゃ激しくしている人、
で特に、かなり歯が磨り減ってしまっている人。
歯磨きやフロスといった自己ケアーをきちんと行えていない人。
1回治した虫歯は虫歯になる事がない･･･なんて勘違いもいいところ。
治したところこそ、余計しっかり磨いておかないと、
そこから再虫歯になってしまうのですよ。
で、詰め物の下に虫歯が出来て、詰め物が取れてしまうというケースです。
また、フロスをぐいぐい入れすぎ、
詰め物の縁に引っ掛けてしまったがゆえに取れてしまった。
だから、フロスはグイグイしない方がいいんですかね？？
･･･なんていう方もいらっしゃいますが、・・・それは大嘘。
引っかかってしまう詰め物なんて
正直ありえないし、
フロスを入れて取れてしまうくらいなら、
逆にさっぱり取ってしまって、きちんと詰めなおしをするのが正解！ですから。
だって普通、フロスごときで取れてしまう詰め物なんてありえませんからね。
以上、
取れてしまう詰め物には、
それなりの理由があるという事を知っておいてください。
でも、そんな状態の詰め物が案外長く、歯に居座り続けてしまうこともあるのです。
半分取れているけれど、半分まだくっついている。
だから、完全には取れてこない･･･みたいな。
でもこれが一番厄介なのかもしれません。
つまり、そんな状態ならば、逆にさっぱり取れてしまったほうがいいんですよ。
だって、変に中途半端な状態で取れずに残っていると、余計その部分に細菌が潜みやすいのですよ。
すると、詰め物の下の見えない部分で、虫歯が知らないうちに進行してしまっている事が多いからですね。
その場合、気付いた時には相当酷くなってしまって、
あらら、どういたしましょ？･･･、みたいなことも結構あります。
ですから、詰め物が取れてくれてくれるのは逆によい事なのかもしれません。
取れることで中の悪さを知らせてくれると考えれば。
さて、では皆さんは、
詰め物が取れた時、どうされていらっしゃいますか？
ここシンガポールではついついそのまま応急的に付け直しをしてもらう事が多いかもしれません。
取れた詰め物をそのまま戻す＝再度セメントでくっつけるというものです。
これももちろんありかもしれませんが、
場合によっては、これを何度も続けると、
逆に歯の内部の状態を悪化させてしまっているという場合も結構あるんですよね。
では、その一例を下にご紹介しましょう。
皆さん、ここで先に書いておきますが、これを決して忘れないで下さい。
詰め物が突然取れてしまうのは、
取れてしまうだけの十分な理由が、その歯には必ずある！
ということを。
この一例は、神経のない歯に詰められた銀の詰め物ですが、
それが何度も取れて、
毎回歯医者でそれをそのまま着けてもらうを繰り返した結果のものです、
始めに言っておきますと、
着け直すを何度も繰り返すと、その時に使用するセメントの層が徐々にぶ厚く重なっていくわけです。
元々取れてしまう原因のある詰め物を、
取れてはそのまま再接着。
そしてこれを何度か繰り返すと、
徐々にセメント層が厚くなり、
そして終いには、内部で発生した虫歯を見落とし野放しにしてしまう結果、
更に内部の虫歯は奥深くへと進行してしまう。。。
そして最悪なケース、抜歯行きとなりかねません。
･･･と、こんな風にね。
確かに、再接着が許容されるケースもありますが、
安易に再接着してしまった場合、危険なこともある！
という事を知っておいてもらえればと思います。
詰め物の下の隠れ虫歯、とくに神経のない歯では全く痛みが出ないので、
知らず知らずのうちに、虫歯が、
とんでもない状態にまで進行してしまうことが、結構あるのですよ。
ですから、皆様お気をつけて。。。
取れた詰め物をそのままつけるのが本望かもしれませんが、
じつはその数年後？数ヵ月後??にはどのような事態が待ち受けているか･･･。
自分ではなかなか見えない歯の内部のことですから、
知らぬが仏になりがちですし、
また、自覚症状や痛みを感じないので、
大丈夫よ！･･･と、そのまま安易に考えてしまいやすいのでしょう。
でも、皆様、
もう一度、あなたの信用できる歯医者の言うことをよく聞いて、
そして、事実をきちんと理解して、
何があなたの歯には一番適切なのか？ということを
よく結論付けてもらいたいと思います。
数年後、そして、数十年後のあなたの健康な歯の為に･･･。
Love & Protect Your Teeth