今日、リリー・フランキーさんにインタビューをしました。
学生の頃からこの人の書く文章が好きで好きで、憧れの人でした。
硬質な文章で大真面目にチンコを語る。
Tバックの話しが、いつのまにか文明論になっている。
知識と教養、比喩、引用、叙情性と通俗、あらゆる知と屈折を駆使して語られる下ネタ。
そして時折混じる、完全にシリアスな美しい文章と風刺、鋭利な批評、じんわりとした暖かみ。
ものの見方、考え方、書き方に一時期はかなり傾倒していて、今でもどこかに真似ている部分を感じます。
だから、どれだけ役者として評価されても、自分にとってのリリーさんは、文筆家であり、イラストレーターでした。
素敵なインタビューでした。
特に後半、チンコの話になってからはリリーさんも楽しそうで、予定時間をオーバーしても語りかけてくれました。
そして部屋を出て行くとき、「じゃあ、またね」と言ってくださった余韻に今も浸っています。
終了後に、「しっかり愛が伝わってましたよ！」とカメラマンから声をかけられた自分は、告白直後の女子中学生のようで。
「じゃあまたねって、誰にでも言ってるのかな……」
「そんなことないですよ。ちゃんと目を見て言ってくれたじゃないですか！」
おっさん同士の乙女なトーク。
リリーさんなら、「香ばしい」と言ってくれそうです。
掲載誌が発売されたら、またご報告します。