外はじめじめ暑い。
連日晴れ雨晴れ雨と繰り返しているからベランダの草木にはちょうどいいのかもしれない。
ところで住んでいるボロ賃貸マンションが外壁工事をしている関係でマンション全体をすっぽりとネットのような布のような素材はわからないけど建物全体に大きな膜がかかっている。
ベランダの向こう側には鉄パイプと鉄板を組み合わせた足場が1階から上の方まで組み込まれている。
工事が始まって数日後の朝からそこの足場を歩いてる土方のおっさんと挨拶するようになった。
コーヒーも持って、目覚めのいっぷくをしながら空を見上げその日の天気や風向きをチェックし、生きて起きれた事への感謝の気持ちで満たされている24時間で1番くつろげる好きな時間なのにベランダの向こう側の今までなかった空間に朝から横切るおっさんがいるのだ。
6時45分位に黄色のビブスを着た小綺麗なおっさんがパイプ握りしめながら足場を揺らし、角にあるパイプのつなぎめを指差し確認のようなジェスチャーをし点検をしながら目の前を通り過ぎる。
思いきって ちーす!と挨拶してみた。
するとおっさんもおはようございます。とかえしてくる。
それからおっさんはうちのひょろ長いベランダ隣の園芸コーナーに設置された階段を使って上の階に消えていく。
うちのベランダ園芸コーナーには長年連れ添ってる薔薇の鉢や世田谷公園で拾ったドングリから芽がでて大きくなった5年目のくすのきや6年目のみかんの木。
他にもたくさんの鉢が置いてある。
おっさんが上へ消えてから15分位したら5.6人のガラの悪いおっさんとにいちゃん達ががんがん行き来しだす。
挨拶もへったくれもない。
大切に育ててる植木達がうちのベランダの斜め上につくられた臨時スペースに移動されて見上げなきゃ見れない状態にあるのはまたの機会にでも。




