今日は、前回の続きで、冬うつの東洋医学的な見方と
対策についてです(*^_^*)
東洋医学では、人間の身体は、季節ごとに変わるため、
季節に合った過ごし方が大切だと考えます。
冬は、「閉蔵」の季節といわれ、エネルギーを貯蔵する時期。
その自然の流れに合った過ごし方をすれば、
冬を快適に過ごすことが出来ます。
そこで古代中国の医学書にある、冬の過ごし方のコツを、
ご紹介しますね。
【冬は遅く寝て、遅く起きる。
あんまり何かをやろう!と思い過ぎず、
ひそかな気持ちで満足すればよい。
寒さに身をさらさず、身体を温かくすること。
過労せず、陽気を逃がさないように】
(「黄帝内経・素問」より、タナベ意訳)
まず、冬場は遅く起きて、
やる気を起こし過ぎないほうがいい。
寒い所にもあまり出ずに、
なるべく疲れないように、温かくしていなさい、ということ。
…冬は怠け者な方が、身体にいいよ、と言ってますね(笑)
体力と気力を温存して、
春~夏に発散させましょう、ということなのです。
だから、冬場に動けない自分を、
必要以上に責める必要はないのですよ~
かと言って、社会生活を送る身、
そのように生活して、仕事に遅れたりする訳にもいきませんから
冬うつ対策のポイントは、後半の文にある、
「陽気を逃がさないように」です。
全てのものは、「陰陽」という、二つのもので
バランスを取っています。
東洋医学では、冬は陰の季節。
それに伴って、身体の陰の気が多すぎると、
自分も陰にこもってきて、動けなくなるのです!
反対に、陽気を補うと、活動的になります。
ですから温かいもの、光、明るいもので、
自分に「陽」のエネルギーを入れていきましょう
【陽気を補う、冬うつ対策】
対策太陽の光をしっかり浴びる。
特にカーテンを開けて、朝日をしっかり部屋に入れて下さいね。
(陰に傾く午後よりは、陽気の多い朝日がオススメ!)
対策 体温を上げる。
朝の体温を上げて、活動モードにするのがコツ!
冷えると身体の巡りが悪くなり、思考もにぶります。
朝風呂や暖房で、家を出るときに身体をぽかぽかにしましょう。
対策軽い運動で、熱を産む。
ただし、過労するほどの運動はNGです。
汗をかきすぎると、陽気を発散してしまうので、注意しましょう。
対策 冬が旬の野菜を、熱を加えて食べる。
出来るだけ、温かい食事で、体温を上げましょう。
冬が旬のもので、季節のエネルギーを取り入れる事が出来ます。
また、鶏肉やねぎ、生姜、かぶ、お味噌などは、
陽気を補ってくれるのでお勧めです。
以上の事に気を付けて、冬を乗り切りましょうね(^O^)/
上記のことだけでは足りないと感じる方は、鍼灸をお試しくださいね。
身体に陽気を補給し、巡りを良くして、スッキリ出来ますよ!