今年の代表作とも言えるAwesome City Clubの1stアルバム「Awesome City Tracks」。今の勢いで畳み掛けるかのごとく、今年2枚目のアルバム「Awesome City Tracks 2」がリリースされた。 特筆すべきなのはこの3曲。本作でも随一の都会的おしゃれさとセンス溢れる「WAHAHA」。FUJI ROCK FESTIVALで観たArcade Fireにインスピレーションを得たという「GOLD」は、サウンド面の影響よりも多くの人へと伝えることを意識したメッセージ性のある歌詞の方が印象的。 そしてアルバムのラストを飾るメロウなバラード「Lullaby for TOKYO CITY」が本当に素晴らしい。実在する東京を憂いた歌詞によって架空のAwesome Cityを消し去ろうとするこの曲は、今までのコンセプトやシーン云々といったものへの決別にすら感じる。
売れるためにメジャーへ行った彼らに必要な、トレンドで括られないエヴァーグリーンなサウンドへとこのアルバムで到達しつつある。これが時代の音だとメディアは散々煽るだろうけれど、今となっては様々な背景を絡めて彼らを語ることに何の意味もない。メディアに限らず彼らを見つけ出したインターネットの音楽好きも含めて。 テン年代シティポップという言葉を自らの存在へと置き換えたAwesome City Clubは、先物買い好きでトレンドに捕らわれた今の音楽シーンの在り方すら変えようとしている。
・lyrical school (ex.tengal6) 6人組ヒップホップアイドルユニット。豪華プロデュース陣を揃えつつもtofubeatsとの相性は抜群で、「おいでよ」「FRESH!!!」などパーティー感ある完成度の高い楽曲を武器に新たな風を吹かせました。アイドルラップというのが正当に評価されるようになったのも彼女たちの影響だろうなと。
・DAOKO 泉まくらと同時に名前があげられることの多い18歳のラッパーだをこめん。ニコラップでの投稿をきっかけにLOW HIGH WHO?からリリースをしていましたが、m-floとの共演が話題を呼び今年TOYʼS FACTORYよりメジャーデビュー。ウィスパーボイスなポエトリー気味のラップでオーバーグラウンドで活動しています。
・Moe and ghosts 異彩女性ラッパー萌とユージーン・カイムによるゴースト・コースト・ヒップホップユニット。メインストリームでもアイドルラップでもネットラップでもなく斜め上を行く彼岸のヒップホップ。こういったまとめにあまり名前をあげられるユニットではありませんが、10年代ヒップホップを語る上で外せない重要な存在です。