01.Can You Feel My Heart
02.The House Of Wolves
03.Empire (let Them Sing)
04.Sleepwalking
05.Go To Hell, For Heaven´s Sake
06.Shadow Moses
07.And The Snakes Start To Sing
08.Seen It All Before
09.Antivist
10.Crooked Young
11.Hospitals For Soul
Underoathの It's Dangerous Business Walking Out Your Front Door という曲を知っている人はどれだけいるだろうか。00年代後半スクリーモ/メタルコアブームが起きていた頃に残されたクリスチャンメタルコアの名曲である。
BMTHの新譜を聞いていてずっと頭によぎっていたのはこの曲だった。
BMTHはアルバムをリリースする度にメンバー、音楽性ともに変化を遂げていくバンドである。かつて正統派デスコアと呼ばれていたこともある彼らではあるが、このアルバムではミドルテンポの曲が大半を占め、ボーカルもより内省的に表現力を増している。
そして#1の Can You Feel My Heart を聞けばキーボードの加入が成功だったということが明確にわかるはずだ。
さらにその点で言うならばストリングスと幻想的なコーラスをフィーチャーした攻撃的な#10は圧巻の一言である。
#10や#9のような攻撃的な曲もあるもののこのアルバムでは全体を通して幻想的な叙情性が漂っている。
しかしそれだけではなく随所でLINKIN PARKすら彷彿とさせるような普遍性も伴っているところがこのアルバムの素晴らしいところだろう。(Oli Sykesのボーカルは特に#4,#5でChester Benningtonのそれを彷彿とさせる)
もし1stの頃の彼らの音を求めているのであればこのアルバムは気に入らないかもしれない。しかしスクリーモまたは叙情系ハードコアといったジャンルを好むのであればこのアルバムを必ず聞くべきだ。
このアルバムこそあの頃のシーンが進むべき音ではなかっただろうか。そう思わせてくれるようなアルバムである。
※海外のレビューを和訳しました風に書いてみた。