黎明と薄暮 | ホワイトマムの急性リンパ性白血病日記

ホワイトマムの急性リンパ性白血病日記

2005年の春に急性リンパ性白血病を発病し、化学療法のみで10年。
「これで病気ともお別れね」と思った矢先のホワイトマムに起こった出来事は!?

2005年10月末


早朝から目が覚めると、いつも、窓の外を何とはなしに眺めていました。

少しずつ明るくなって、街灯がひとつ、またひとつと消えていきます。

夜が白々と明けてくる頃、遠くの街灯が暗い夜よりもはっきり見えてきます。


ここでは、夜明けが待ち遠しい。

まだ暗い中、明りのついている家をみつけると「お弁当を作っているのかな」と思ってしまいます。

私の家族も、今頃は起きだして朝の支度をしているだろう・・・


ひとつだけ、ジンクスがありました。

窓の外を真っ白なシラサギが悠々と飛んでいったら、この治療はうまくいく。

なんの根拠もない、ただの縁起かつぎだけど、シラサギの姿を見るたびに「うまくいく」と自分に言い聞かせました。


夕方、日の暮れるのが早くなりました。

薄暮というのでしょうか。この時間帯は、とても物悲しくて淋しい気持でいっぱいになります。