2005年10月末
早朝から目が覚めると、いつも、窓の外を何とはなしに眺めていました。
少しずつ明るくなって、街灯がひとつ、またひとつと消えていきます。
夜が白々と明けてくる頃、遠くの街灯が暗い夜よりもはっきり見えてきます。
ここでは、夜明けが待ち遠しい。
まだ暗い中、明りのついている家をみつけると「お弁当を作っているのかな」と思ってしまいます。
私の家族も、今頃は起きだして朝の支度をしているだろう・・・
ひとつだけ、ジンクスがありました。
窓の外を真っ白なシラサギが悠々と飛んでいったら、この治療はうまくいく。
なんの根拠もない、ただの縁起かつぎだけど、シラサギの姿を見るたびに「うまくいく」と自分に言い聞かせました。
夕方、日の暮れるのが早くなりました。
薄暮というのでしょうか。この時間帯は、とても物悲しくて淋しい気持でいっぱいになります。