【番外編】懺悔③ | ホワイトナイツ 〜僕らのイルーナ戦記〜 マスター山下による、イルーナ満喫ブログ♪

ホワイトナイツ 〜僕らのイルーナ戦記〜 マスター山下による、イルーナ満喫ブログ♪

ギルド『White−Knights』の活動記録★パラ、美、灰、円、朝、塩、歌、砂、各大体レレ完↑を使う、マスターのギルド活動雑記(ノ´∀`*)キャラはしっかり育成する派ですが、育成はあくまでイルーナを楽しむ為の手段!目指せ、最強ではなく最高を(๑•̀ㅁ•́๑)✧

〜第三話 仕事、家庭、イルーナ〜



店長・同僚達「あははwお腹痛いー!!」


上司「おいー!!山下…お前なぁ(笑)」



今日は東京、埼玉エリアの店長会議の日。社内で行われる販促に先駆けて、皆のモチベーションを高めるコーナーの担当を頼むと言われた僕は、自作の動画を流していた。


今日、僕が任されたコーナーは、4時間に亘る会議の半ばである。聞き手の立場に立てば、緊張の糸が切れ、疲れてくるタイミングだろう。一旦気持ちをリセットしてもらう為にも、何か気分転換になる素材が必要と考えたのだ。


考えた末、映画『ペンギンハイウェイ』の予告ムービーを拝借して、動画に文字入れする事にした。同僚たちは真面目なプレゼンを持ってくるだろう。だから、僕は逆張りで行くことにした。


ペンギンハイウェイは、元々小説を読んで気に入った作品だった。アニメ化されると聞いて、観た予告がいい感じだったので、使わせていただく事にした。商用目的ではなく、会議の場だけの放映なので、まぁ問題はないだろう。たぶん、だが。


上司が『タケシ』という名前だったので、所々字幕を『タケシ』に書き換えた。『突如街に現れたペンギン』を『突如厨房に現れたタケシ』に。『果てしない世界の謎』を『果てしないタケシの謎』に。


ペタペタと可愛く歩くペンギンにも『タケシ』と名札付きで書かせてもらった。その他、今回の販促に関係ありそうな箇所に、どんどん文字入れや修整を加えていった。


拙い技術では作業に2時間以上掛かったが、これを見てくれたみんなが笑顔になってくれたらいいなと思うと、動画を編集しながらワクワクがとまらなかった。


我ながら、少々悪ふざけだったかもしれない。上司(タケシ)は口では文句を言っていたが、笑いながら怒っていた。いや、この場合、怒りながら笑っていたというのが正解だろうか。


その様子から察するに、今回のプレゼンについては満更でもなさそうだった。僕は、冗談の分かる良い上司に恵まれたようだ。


30人以上いた店長達も、一様に喜んでくれた。殺伐とした環境に置かれた店長も多い中で、少しは皆の活力になれたかもしれない。連帯感も生まれたし、きっとこの販促も上手くいくだろう。




動画や画像の編集、文章力、全体の構成力といったスキルは、アメブロで培われたと言っても過言ではない。今にして思えば、アメブロやイルーナの活動を通して、ユーモアも培われていたと思う。


リアルの世界でも、その能力は如何なく発揮された。時々笑いを交えた僕のプレゼンテーションは、トークでも資料の面でも、他の同僚を圧倒した。社内の評価もこれまで以上に高くなり、皆から頼られるようになった。


僕をここまで育ててくれたイルーナやアメブロ、そして、そこで出会った人たちには感謝しかなかった。





このプレゼンから遡ること1年前。


自分のやりがいだったブログを、これまで通りに書けなくなる事態が訪れる。店舗を管轄する部署である、営業への異動が決まったのだ。2017年2月の事である。


役職はスーパバイザー。店長達の上司として埼玉エリアの店舗をマネジメントする業務だ。加盟店様とのやり取りも発生する。


6年前にもスーパバイザーを経験していたので、何となく予想していた事ではあったが、蓋を開けてみるとやはり、営業の現場は目の回るような忙しさだった。


人員調整による不足ラインの解消、求人と採用、店長の残業時間抑止、労務管理、販促対応、原価管理、人材育成…挙げればキリはないが、それらの管理に忙殺された。飲食店の営業には、経営のあらゆるノウハウが詰まっている。


これらを、理想や基準に沿った数値と状態に導くのが、基本的なスーパバイザーの仕事となる。マネジメントと言えば聞こえは良いが、実際には、本社からの緊急依頼や、店舗からくる機器の修繕依頼、体調を崩した社員やスタッフの穴埋め、店長でも対応できないクレームの解決など、雑多な業務を任される御用聞きのような側面も大きい。


店長の能力も一律ではない。僕以上に店長歴の長いベテランもいるが、手のかかる子もいる。そして、僕自身が未熟だったこともあり、伝え方1つで部下を傷つけてしまうことも多かった。そのたびに反省する日が続く。


「みんな、どうしてるかな…最近全然インできてないや…」


イルーナのことを考える日が増える。時間に関して言えば、全く足りていない。ブログについては、不定期更新になる事を予め告知させてもらったが、正直これほどまで時間が取れないとは、思ってもみなかった。


時間にして仕事7割、家庭2割、イルーナ1割のような日が続き、とてもイルーナ、ましてアメブロどころではなかった。


アメブロのプレビュー数は200前後で推移している。月に1回、書けるかどうかという頻度で更新しているだけだ。こんなに更新が減っても、まだ記事を見てくれる読者の方がいる事を、心からありがたく思う。


同時に、数字に追われていた自分を、客観的に振り返る事ができるようになっていた。ブログを始めた目的は、ホワイトナイツの魅力を伝えることであり、プレビュー数を取ることではない。それを忘れ、ひとり焦燥に駈られていたと今更ながら気付く。


気になっているはずのイルーナも、インしてギルメンに挨拶したあと、ほんの少し活動しただけで落ちる。インする時間が1日に15分とか、ログインボーナスだけをもらうといった日が続いた。


そうして、仕事、家庭、イルーナの順で行動を優先した結果、自分がマスターのハズなのに、だんだんとギルドの事がわからなくなっていく。イルーナから、ホワイトナイツから、自分がどんどん離れているのを感じた。


ぴえろっろさんも、最近インしているのを見かけない。僕との交流を諦めてくれたのだろうか。これ以上時間を取られる事がなくなると考えると、どこかでホッとする自分がいた。


まともなギル活さえ出来ていない。そのうちにギルメンに対して申し訳なさが募る。心の弱さから、マスターであるパラディンでインするのを避けるようになっていった。


ホワイトナイツに所属していないモンクのMIRAIでインすることが多くなる。イルーナをする時間のほとんどを育成に充てる。『いつかくる未来で皆の役に立てるように』と付けた名前が、逆に虚しかった。


そんな、まともにイルーナさえ出来ていないある日。更新もまばらだったアメブロに、一通のメッセージが届いた。

























天の声「わかった、不幸の手紙じゃろ??」


山下「なんでこの流れで、どうでもいい手紙が届くんですか」


天の声「そのほうが面白いと思って(テヘペロ)」


山下「どこが面白いんっすか!しかも可愛くねぇっ!!センス疑いますよ」


天の声「ワシ、センスのかたまり〜」


山下「…(はぁ、もうついていけない)」


天の声「ん、またスカートの話希望かの?」


山下「それはもういいっすw」


天の声「あれはどういう意味だ?と、読者のみなさまから結構反響あったんじゃがな」


山下「お願いです読者のみなさま、本編に全集中をお願いします」


天の声「あ、それワシも知っとるぞ。あうんの呼吸〜」


山下「そんな呼吸、出ませんから。一体なにを見たんっすか」


天の声「して山下よ、次回はどうなるのじゃ」


山下「さーて、来週の山下さんはっ!!(ちゃーらっちゃらーん♪bgm)ようへいです!!」


天の声「まて、なぜ突然サザエさん風なんじゃ!!」


山下「①天の声、黙る ②山下も黙る ③なんだか深刻な雰囲気が漂い出す …の、3本でお届けします♪」


天の声「まて、ワシは黙る気ないぞ??それにカツオやフネさんなら、予告言う前に近況報告するじゃろっ」


山下「それでは、来週もまた観てくださいねっ♪」


天の声「こら…ワシのコーナーを強引に終わらそうとするでない!」


山下「…じゃん、けん…」


天の声「グーっ!!」


山下「出すんかいっ!!」



第三話 完
(第四話は、24時間後に投稿します)