眠らないカラダ 1 | 嵐の勿忘草

嵐の勿忘草

忘れたくないけど忘れてしまうこと
忘れたいけど忘れられないことでも

「ねぇ?邪魔しないからさぁ、膝だけ貸して?」

リビングのパソコンで調べ物をしている俺の横にやってきて。
智くんが、俺の太ももをスリスリしてきた。

返事をする前に、頭をそこに載せて。
ゴロン、と横になる。

ちょっとだけ湿った髪が冷たい気もするけれど・・・
気にしない。


また、目線をパソコンに戻した。
俺がキーをカチャカチャ、マウスをカチっと押す音と。
智くんが、たまに大きく息をする音。
聴こえるのは、それだけ。

「なんか、音楽でもかけようか?」

智くんが退屈してないかな?
なんて、思って声をかけながら、下を向くと。
智くんは、俺の顔をじっと見ていた。

「何?なんか、付いてる?」

「ん~なんか??
今日の翔くん・・・すごいかっこいいなぁ・・って」

智くんは、パソコンから降ろした俺の手を取って。
自分の胸に当てさせた。

「わかる?なんかね・・・・
ドキドキしてんの。
さっきから・・ずっと」

その智くんの目が潤んでいるように見えて。
俺の胸もドキドキしてきた。

見つめていられなくって、目を逸らした。
智くんは、いつもみたいに、んふふって口の中で笑って。

「ごめんね。邪魔しないって言ったのに。
気にしないで、続けて」




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また、お試し。
初回だけ、通常で。
と、いっても内容的に初回だけしか通常で上げられないような・・・(笑)

山で、これは・・・RollingDaysとガラッと雰囲気違います。
なんというか・・なんというか・・すっごくバカっぽいです(笑)