「人間のすることではない」と時々耳にするけど、私は思ってしまう。
「人間だからこそ、こんなことができてしまう。今までもそうだったのでは。」と。
とても悲しく、苦しくなる。
この頃、義務教育を熱心に受けていたら知識として身についていたであろう、近代100年程の出来事を勉強し直していた。
世界的に有名な独裁者のこと、奴隷制度や薬害や人体実験の歴史、香辛料や先住民のこと、大きな戦のこと、日本のこと。
侵略、虐殺について有名な本は図書室で読んだことはあるし、文系科目の成績は悪いほうではなかったのでそれなりに知っていたけど、白人が奴隷にされていた歴史も出てきて、驚いた。
私たちはずっと、何をやってるんだろう。
数百年、数千年で激しく変わっていったのは、文化や習慣だけで、大衆心理や悲劇の本質は何も変わってないと感じる。
歴史も未来予測も、今朝の報道も、そこにはそれぞれの解釈とそれぞれの都合があるだけなのかもとも思ったりする。
誰にも、分からない。
いつも誰にも分からないことのほうが遥かに多いんだ。
それなら私は、どう生きるか。
どう生きたいか。
この世の美しさは、何処に在るのか。
卑怯で醜く、傲慢で弱い姿の自覚の先に何を見て、どう足掻きながら、何を願い望むのか。
もう、それだけだ。
なんて愚かだ。
でも生きる。
いつか、愛に。