マスクとPCR検査@ウズベキスタン | 工事中

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訳があって、現時点で自分が陽性ではないことを確認したい事情があり、本日、近所の病院でPCR検査を受けた。

 

予約もしていないし、突然訪れた自分に対応してくれるものなのかと思ったのだが、全く問題なく、意外にあっさりと、地下のPCR検査専用の部屋に案内された。

 

地下は薄暗く病院とは程遠い雰囲気を醸し出している。数人の列の最後につき、しばらく待つと、明らかにもともとは物置であったと思われる部屋に案内された。そこは受付らしく、臨時に設置された傾いた机に設置されたパソコン一台とその前に座る女性が一人。求められるまま、パスポートを見せて必要な情報を入力してもらう。

 

そして、やはり、物置のような部屋にて別の部屋にてPCR検査の実施。受付の人とは別の看護師のような人に、例によって、綿棒を喉や鼻に突っ込まれる。喉はあまり気にならないが、何度やっても鼻の奥深くに綿棒を突っ込まれるのは慣れない。しばらく、くしゃみと涙が止まらない。

 

実は、一連の過程でずっと内心違和感を感じていた。冷静になってその違和感の理由を考えると、そういえば、受付の人も自分に綿棒を突っ込んできた看護師の人も、マスクをしていなかったような、、、

 

その病院を調べてみると、以下のような評価とクチコミを見つけてしまった。

 

「(翻訳)クリニックの入り口で、彼らはマスクを着用することを要求し、これは喜ばれます。しかし、クリニックの看護師はマスクを着用していません。私が看護師にマスクを着用するように頼んだとき、彼らは私と議論し始め、目を転がし始めました、私はそのような無礼を見たことがありません!!ボブのヘアカットをしたある看護師は最も傲慢で、彼女は抗体を持っていて、マスクを着用するつもりはないと言いました。」

 

目を転がすあたりのやり取りのツッコミどころは満載だが、そこはスルーして、ようするに、病院に入ってくる患者にマスクを着用する看護師がマスクを着用しておらず、患者がそれを指摘したところ逆ギレされたと言ったエピソードだと思われる。


本日、自分のPCR検査を担当した看護師がマスクをしていなかったことを考慮するならば、このようなことが実際に起きていたとしても全く驚かない。

 

仮にこう言ったトラブルがウズベキスタンで頻繁に起こっていらのであれば、これは、日本人である自分の常識の範囲を遥かに凌駕したトラブルである。

 

日本では、飛行機に乗るときにマスクを着用していない乗客とCAやその周辺の乗客とのトラブルで飛行機が目的地ではない空港に着陸するという事件が騒ぎになっていた。その人は、他にもトラブルを起こして逮捕されてしまったようだが、自粛の要請という日本語に違和感を感じている自分としては、そう言った行動をっとてしまう気持ちは分からなくもない。

 

しかし、流石に、乗客にマスク着用を求めるCAはマスクをつけるのが当然だと思うし、同様の理由で、病院で働く医者や看護師もマスクを着用して当然だと思っていた。

 

そのような考えを持つ自分にとって、ウズベキスタンでは、病院を訪れる患者にはマスク着用を求める一方、マスク着用を求める立場でありながら、自分のポリシーに従いマスクを着用しない看護師が存在していることが、実に興味深いと思った。

 

仮にこのような人が日本にいたとしても、建前上(法律上?)は問題ないことになっていると私は理解している。最近、ワクチンの接種が国を上げて推奨されている。自分はそれに賛同するし、ワクチンも打つつもりであるが、やはり、それはあくまで本人の判断であって欲しい。


いま、日本では、ワクチンを摂取しない人を差別をしないように注意喚起がなされている。ということは、ワクチンを摂取したくない人が、看護師としてワクチンを打つ立場になっているという状態も認められているということになるが、多分そんな単純なものでもないことは想像に難くない。


たぶん、ワクチン接種を拒んだ人は職場にいずらくなるというのが現実である。なので、日本でそのような看護師に出会う確率はほぼゼロであろう。

 

このような、これまでの多くの時間を日本で過ごした私の人生において、建前でしかなかったようなこの状況を実現しているウズベキスタンの社会は、正直、嫌いではない。