【新著書の発売!】不便益の実装 バリュー・エンジニアリングにおける新しい価値 | ある日、タシケント@ウズベキスタンの大学の副学長になった私の日常

ある日、タシケント@ウズベキスタンの大学の副学長になった私の日常

「最短ルートで迷子にならない!理工系の英語論文執筆講座」の著者が伝える、魅力的な論文の書き方、研究テーマの育て方。
もちろん、英語ライティングのことも。イギリス大学院、大手企業、大学教員を通じて得た知識と経験を紹介しています。

私は、これまで人生を根無草のように生きてきたが、それはおそらく、大学生くらいから、どうすれば良い研究テーマを見つけることができるのかと言う問いの答えを自分なりに求めていたからだと思っている。


リンク:【まとめ】私が英国留学を決意するまでの経緯

リンク:【まとめ】英国留学を通じて体験したこと

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特に、前職では、多くの研究者の方と交流する機会に恵まれ、それを通じて、どのような分野であっても、各個人の知識をフルに活用した研究テーマを設定したり、そこから得られた知見を成果として論文にまとめるために考えるプロセスとして以下のような提案をしている。


リンク:【まとめ】テキスト「研究マニュアル☆テーマの設定から成果の発信」の紹介


これは、一言で言えば、私が最初に所属した研究室で低い評価を下された原因を追求した結果である。実は、その追求の過程において、徐々に自分が納得いく答えのようなものが見え始めたあたりで、また別の問題意識を持つようになっていた。


それは、そもそも、私がこだわってきた研究テーマなるものは、所詮は先生や先輩など他人のミッションの一部であり、それを通じて人生を賭して取り組むべき課題に出会う人はまれである。ならば、研究テーマではなく、そもそも人生のテーマと言ったものはどのように見つければ良いのか、それは一体どのようなものなのかと言った疑問である。

この問いに対しては、なかなか明確な答えは出ないと思う。しかし、それに通ずる何かを感じて、私の心をとらえたのが「不便益」と言う考え方であった。


当初は、多くの人にとっては「まぁ、考え方としては面白いかもね。」と言ってもらえる程度のものであり、それが実践的な価値創造の手法として広く認められるのは、まだまだ先のことだと思っていた。しかし、今回のコロナウィルス騒動のお陰!?で、まず間違いなく、それはかなり早まるはずだ。

それ程遠くない未来には、企業の新人研修で、カイゼン活動のように、付加価値を生み出すための考え方として取り上げられるようになるかもしれないと思っている。

そのようなタイミングで出版されることになったのが、私も著者の一人として名を連ねる以下の書籍である。

リンク:不便益の実装 バリュー・エンジニアリングにおける新しい価値



本書では、この、「不便益」を「VE(バリューエンジニアリング)」の考え方と融合し、誰もが不便益の考え方を応用した価値創造のための活動を行う手法が紹介されている。


これからは、この「不便益」と言う考え方に関連しても積極的にこのブログで取り上げてみたい。