キャンピングカーを選ばれる際に、
ご自分のキャンピングカー使用方法をイメージしながら
カタログのスペックを読むのは本当に楽しい時間ですよね。
その際に、「就寝定員」の項目は必ず目を通されるのではないでしょうか。
たぶん、「このキャンピングカーは○○人寝れるんだ」的な感覚でしょうか。
今回は、キャンピングカー「就寝定員」についてお話をします。
普通車の場合、「乗員定員」という概念がありますが、
キャンピングカーの場合、これに加え「就寝定員」が加わります。
これは、簡単に言えば、キャンピングカー車内での就寝の定員数です。
少し堅苦しい法規の話で恐縮ですが、
キャンピングカーとして特殊車両で登録するためには、
車両法の適用を受けなければならず、キャンピングカー要件として、
乗車定員の3分の1以上の就寝定員が要求されています。
具体的な寸法は、
大人で180cm×50cmを１人分として計算しています。
したがって、乗車定員が8名のキャンピングカーの就寝定員は
乗車定員の1/3以上がルールとなっているため、8÷3＝2.666 で
最低就寝定員3人の確保が必要になります。
実際の寸法として、上記の8人乗りキャンピングカーでは
3人分として、180cm×150（＝50cm×3）cm。
2.7㎡のベッドスペースが確保されていることになります。
同じベース車両のキャンピングカーであっても
各メーカのキャンピングカーは「就寝定員」が
異なったタイプのものを発売しています。
それは、例えば、
お子様が２～３人以上おられる家族で
お子様が小さいうちに、一緒の時間を満喫したいとなれば、
空間を上手に活用し、シートのアレンジを工夫し
できる限りのベットスペースを確保したキャンピングカー
一方、小家族、ご夫婦、ペットと一緒等の
キャンピングスタイルを目指すのであれば、
ご夫婦プラスαという使い方となるでしょう。
ベッドは一人ひとつずつ。
また就寝時にトイレや出口への通路が通り易く確保されるなど、
違う部分でのアピールがされているキャンピングカーに仕上がっているはずです。
このように各メーカは
限られたキャンピングカーのスペースを
「就寝定員」（=ベットスペース）として
どれだけ占有するかの様々な選択肢を
購入されるあなたに提案しているのです。
「就寝定員」の項目一つとってみても、
一歩踏み込んで考えると、
あなたのキャンピングカーの使い方のアイデアが
広がるのではないでしょうか。
尚、キャンピングカーの「就寝定員人数」の表記は
あくまで就寝が「可能」な数であり、
ある程度快適に眠るには余裕をとったほうが良いでしょう。
「就寝可能」と「快適に眠れる」は全然違いますもんね。
快眠の環境の一つとして、体が緊張しない事が挙げられています。
他の人とあまりにくっ付き合って寝ると、緊張し熟睡できないケースもあるようです。
ある程度の余裕は必要ですね。
キャンピングカー 就寝定員