何故、他人をバッシングしたくなるのでしょう・・・ | 我が家はいつも西海岸日和

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アメリカ西海岸から日本へ引っ越してきたハッピーカップル、いつアメリカに戻る?

Angelina & Tommy です。


いつもブログご訪問有難うございます。


 


海外に住んでいる私にとって、日本社会がどのように変化しているのかはとても気になります。 と言っても、実際に日本に住んでいるわけではないですし、2年ごとにしか日本に行くことはないので、日本語放送のニュースやネットって情報を得るくらいしかできませんが・・・


 


下記の記事はとても興味深く読ませていただきました。


精神科医に聞く、日本社会から「寛容さ」が失われている理由


 


<不倫報道をはじめ、このところ、メディアとネット民の双方による過剰なバッシングが目立つ。その背景にある要因を、精神科医である岩波明・昭和大学医学部教授に聞いた>


 


ご興味がある方は是非お読みください。


記事の内容を何点か抜粋させていただきます。


 


「多民族で構成され、さまざまな価値観と触れ合う欧米諸国と違って、ほぼ単一の民族で構成され、比較的同質的な集団の中で育っていく日本では、思考や価値観が似たものとなり、そこから外れた異質な存在を排除する傾向にあります」


つまり不寛容さは、日本特有の「同質性社会」が大きな原因ということ。学校であれ会社であれ、中心人物の意見を無条件に尊重し、それに合わせた言動が暗黙的に求められる。価値観を共有するその集団の中で異を唱えれば、「空気が読めないヤツ」と排除されてしまうのだ。


しかし、となれば日本人が不寛容なのは、生来の気質と言えるのではないか。


 


日本の社会では個人個人をリスペクトする習慣があまりないように感じます。 言いたいことややりたいことを胸に閉じ込めて、違うことをすると他人の目が気になってしまうからでしょうか?


人はそれぞれ性格が違い、育った環境や生きている環境が違うのに皆が同じように考えることはそもそもあり得ない・・・と私は思っています。 ですから、自分は自分、他人は他人、周りに迷惑さえかけずに自分で責任をとれるなら好きにして良いのではないでしょうか? 


 


アメリカ社会で生きているなかでも、“中心人物の意見を無条件に尊重し”というのはありがちです。 しかし、それに反対している人もいるので、それはそれで有りだという考え方かと思います。




「環境でしょうね。帰国子女の例のように、日本人でも海外で教育を受ければ外国人のような価値観が育まれます。ヨーロッパの小学校では、その多くが1クラス20人程度で、文化や個性を尊重した個別教育が施される。対して日本は約40人とその倍。個人にきめ細かく対応することは不可能であり、結果、同質性を育むような教育にならざるを得ない」


 


日本教育の全てを否定はしませんが、勉強はテストや入試のためだという考えよりも、むしろ大人や社会人になった時に必要な知識を学べるような教育だとよいですよね?  たとえば、間違いも必要な経験であって、そこから学べるものが沢山あるのだということも教えて欲しいです・・・。




日本の民族構成や教育制度が不寛容さを生む原因というのは納得できる。理解できないのは、時にターゲットの住所や顔写真まで晒してしまう「ネット私刑(リンチ)」を含む、度を越したバッシングだ。岩波教授はそれを「現代人の心の歪みも要因の1つ」と語る。


 


これも先ほど書かかせていただいた個人をリスペクトする点に繋がると思います。 


他人を非難することは自分にとって何かプラスになるのでしょうか?  岩波教授が仰るように心が病んでいますね。


 


心が病んでいると言えば、少し話は飛んでしまいますが、平井堅さんのノンフィクションの歌詞の中で”優しい隣人が陰で牙を剥いていたり”というフレーズがあり、少しショックだけど、これもありがちなことかと思い悲しい気持ちになります。


 


「自分はこんなに優秀なのに、現実の社会では誰からも認められていない――そんな鬱屈した想いや嫉妬心が折り重なり、ターゲットへの執拗なバッシングという形で発露している面もあるのではないか。また、価値観の同一性により攻撃対象も同一になりやすく、ターゲットへの一斉攻撃となりがちです」


 


いつもブログに書かせていただいているように、他人を羨んだり嫉妬することは止めなければ平和な心で生きていくことはできませんね。 パーフェクトな人生はどこにも無くて、それぞれの人間がそれぞれの悩みを抱えて生きているのだと思います。


 


ただし、この不寛容さを生み出してきた日本社会の特質にはポジティブな側面もあると、岩波教授は指摘する。「そうした同じ価値観や同質性があったからこそ、日本は戦後の驚異的な復興や高度経済成長を成し遂げられたし、世界屈指の科学技術大国になることもできました」


 


そういう見方があるのだと勉強になりました。


 


必要なのは一方向だけの意見に惑わされない、冷静さを伴った客観的な視点だ。それがあれば不寛容さを廃し、日本はさらなる発展を遂げられるのだろうか。


 


客観的な視点や柔軟性のある幾通りもの考え方があることを知っていると意外と偏った考え方がなくなりますね。 それに、寛容さを持って生きていけるのだと思います。


 


私、2018年は無駄に怒ったりせずに平和な心で生きていくことにしよう! と年始に誓ったところです・・・ 笑 


 


最後までお読みいただき有難うございました。