ちいさな、おはなし。 -12ページ目

月と川面と屋形船

会社を出て隅田川方面を背にして駅まで歩く。

夜の新富町はさみしい。

築地の近くとはいえ、コンクリートとビルしかない無機質な界隈。

だから、

踵を返して隅田川に戻りたい、そういう衝動にかられることがある。

佃大橋から月島に渡り、好きなだけぶらぶら歩いてみる。


もんじゃは別に必要ない。

最近できはじめた、気の利いた感じのしゃれた店も別にいい。

ただただ、そういう店を横目に見ながら歩く。


とにかくぶらぶらして、最後は遠回りをし、勝どき橋のほうに行く。

ビールかなんかを買ってきて、橋の上で飲んでみる。

すると下には屋形船。


川面には月やら周辺のビルやらがよく映えて、異次元の美しさだ。



ほろ酔いになったところで、そのまま築地に渡り、銀座まで。


そのあとどうするかまでは考えていない。


とにかくそういうそぞろ歩きをするだけだ。