小学校1年生のときのお友だちだったやまちゃんのことを思い出しました。
ある日、
ふざけて男子がわたしを蹴った。
わたしはびっくりして、
そしてとても痛かったから
泣いた。
普段泣かないわたしが泣いているのを見て、
お友達のやまちゃんはびっくりして駆け寄ってきた。
「どうしたん?」
男子がわたしをけったことを知ったやまちゃんは、
「あいつか!」
そう言って駆け出していった。
けった男子に仕返しに。
それは私にはできないことだった。
おとなしいわたしには
地球がひっくり返ってもできないこと。
やまちゃんは、明るくて、愛嬌があって、かわいくて、活発で、体育が得意で、お姉ちゃんがいて、絵が上手な女の子でした。
わたしは、おとなしくて、声が小さくて、自分をかわいく思えなくて、運動が苦手で、お姉ちゃんがいなくて、でも絵を描くのが好きな女の子でした。
わたしは彼女がとっても好きでした。
やまちゃんが今どこで何をしているのか、全く知らないけれど、
きっと元気に楽しく過ごしてると思う。
以上。