さて中学3年の頃、夏休みの初日に親子キャンプなるものがあった。
通学区からは自転車で行ける距離にちょっとした高台があり、そこでテントを張る。
クラス対抗綱引き大会や、夕食の「定番」ともいえるカレーづくり。
そしてキャンプファイヤー。ここまではほぼ通常のスケジュールだ。
夜の9時を過ぎると公式スケジュールはおしまいになるが、夜はここからが本番。
そこで登場するアイテムがヴァン・ヘイレンだった。
「5150」もその頃になると半ばクラスの一般教養の類となっており、
さほど洋楽好きなヤツならずともヴァン・ヘイレンは聴いているということもよくあった。
「5150」が流行るとともに前作の「1984」も相乗効果で聞かれだすようになり、
とあるテントでは一晩中「5150」と「1984」がラジカセから流れていた。
(ラジカセという言葉も今では死語でしょうか・・・)
コーラ片手にヴァン・ヘイレンの曲「SUMMER NIGHTS」をお供にして、向かうは女性陣のテント。
女性軍団6人に対して、男性は僕1人。
別にそのテント内にお目当ての女子がいたわけではないが、ただムードに流されたかっただけ。
今となっては何の話をしたかもまったく覚えていない。どうせ意味のない話だったろう。
夜も更けて時間は午前3時。
突然ある女子が僕の膝を借りて眠り始めた。さすがにちょっと「オッ」と思った。
そこへ突然体育の先生が乱入してきて「おまえ委員長のくせに何やってるんだ」と怒鳴った。
「やべぇ」と思って後先も考えずにひたすら逃げた。
ヴァン・ヘイレンに触発された「SUMMER NIGHTS」は呆気なく終わりを迎えてしまった。