昨日の、
神話に学ぶ、心の成長モデル⇒★こちらの記事 に続いて。
今日はまず、キャンベルの【ヒーローズ・ジャーニー】のプロセスについて。
かいつまんで、すごーーーーーく簡単に説明すると、
定番のストーリー展開はこんな感じ。
平穏な日常を暮らしている英雄が（この時はまだ自身の力に気づいていない）、
天命に気づき（あるいは気づかされ）、
冒険の旅に出る。
そこで、さまざまな試練や仲間に出会い、
冒険最大の困難を克服。
手に入れた宝物（霊薬や神の力）を手に、故郷に帰る。
そして、故郷に自らの王国を作る。
展開は大きく３幕に分かれていて、
◎旅の準備
◎旅の途中
◎旅からの帰還
となります。
そして、全体のプロセスとしては、
Calling「天命」
↓
Commitment「旅の始まり」
↓
Threshold「境界線」
↓
Guardians「メンター」
↓
Demon「悪魔」
↓
Transformation「変容」
↓
Complete the task「課題完了」
↓
Return home「故郷へ帰る」
と展開します。
（http://www.nlp.co.jp/000204.phpより引用させていただきました。）
これを、心理学的な内面探求のプロセス、
として捉えるなら、
「天命」をきっかけに、内的探求の旅に出かけ、
困難と感じる出来事に隠れた、人生のテーマに気づき、
内的葛藤を越えて、
真の自己に還って、日常の生活に変化をもたらす。
といった流れになるでしょうか。
さらに、
キャロル・ピアソンの「英雄の旅 AwakeningTheHerosWithin」では、
冒険の旅の案内人として、１２のアーキタイプ（原型）についても詳しく示されていて、
幼子、孤児、戦士、援助者、
探求者、破壊者、求愛者、創造者、
統治者、魔術師、賢者、道化
とあります。
これらのアーキタイプは、内的探求の指針としてとっても有効です。
※ここでは詳しい話は割愛しますね。
第５回くらいで、少しお話予定。
さて。
こうやって始まり、展開し、完結する英雄の旅。
ギリシア神話のヘラクレスの冒険も、
若かりしブッダ（シッダールダ）の物語も、
さらには、
「スターウォーズ」「ロードオブザリング」「ライオンキング」も、
ヒーローズ・ジャーニーの展開を通して、
ヒーローたちは越えがたい困難を越え、
奇跡のような成果を遺すとともに、
内的探求の果てに、大きな成長を遂げます。
そして、
未だ真実の自分を知らないヒーローに訪れる
Calling「天命」（への誘い）は、
物語であれば、
ある時突然、神からの啓示として、
あるいは、悪しき魔法使いの魔術によって、
または押し迫った危機によって仕方なく、
訪れますが、、
私たちの人生においては、
越えがたい「困難」や「問題」、
例えば、
パートナーの浮気や裏切り。
あるいは、
思いがけない失職。
のような形をとって現われることが多いと思っています。
私たちカウンセラーは、まさにそういった場面にご一緒するわけです。
そして、
そんな困難を、もし「天命」と捉えてみるなら、
心が折れそうになるその時こそ、
「真の自己」を見つけるチャンスとも言えます。
何より、そう捉えることができたら、
内面の探求の旅を始める準備は整っている、
ということだと思います。
あとは、覚悟を決めて（＝Cimmitment）始めるだけ、
ということです。
＊＊
「神話に学ぶ、心の成長モデル」今回はここまで。
次回は、僕自身の「旅」について。
＞＞「神話に学ぶ、心の成長モデル①」はこちら
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