暑い夏の日。

 

ミントガムを口にいれたり、

ミントティーを飲んだりすると、

口の中が「スーッ」と涼しく感じますよね。

 

また、夏になると

冷湿布(れいしっぷ)を使う方も多いのではないでしょうか?

 

貼った瞬間、

ひんやりして気持ちがいいですよね。

 

この「スーッとする冷たさ」の正体は、

ミントに含まれているl-メントールという成分です。

 

l-メントールは

 

・冷湿布

・のど飴

・歯みがき粉

・ミントガム

 

など、私たちの身近な製品に広く使われています。

 

でもここで、

少し不思議な話があります。

 

実はミントの冷たさは、

本当に温度が下がっているわけではないのですニコニコ

 

 

ミントは1種類ではありません

ところで「ミント」と聞くと、

1つの植物を思い浮かべる方も多いかもしれません。

 

でも実は、

ミントとは特定の1種類の植物ではありません。

 

ミントは

”シソ科ハッカ属(Mentha属)”という

植物の仲間の総称です。

 

この仲間にはいくつもの種類があります。

 

例えば

 

・ペパーミント

・スペアミント

・日本ハッカ

 

などです。

 

この中でも

ペパーミントや日本ハッカには、

l-メントールが多く含まれています。

 

そのため、

あのさわやかな清涼感が生まれるんです。

 

 

 

実は「冷たい」のではない?

ミントガムを食べたり、

冷湿布を貼ったりすると、

「冷たい」と感じます。

 

でも実際には、

皮膚や口の中の温度が

大きく下がっているわけではありません。

 

でも、

 

なぜ、

私たちは冷たく感じるのでしょうか。

 

その理由は、

私たちの体の中にある

感覚のセンサーにあります。

 

人の体には

 

・暑い

・冷たい

・痛い

 

といった刺激を感じ取る

センサーのような仕組みがあります。

 

l-メントールは

この「冷たい」と感じるセンサーを刺激します。

 

そのため、

実際の温度とは関係なく

 

脳は

「冷たい!!」

と感じるのです。

 

つまりミントの冷たさは、

温度ではなく

体のしくみによって生まれる感覚ですニコニコ

 

少し不思議ですよね。

 

 

 

温湿布も同じようなしくみ

 

ここでもう1つ、

面白い例があります。

 

湿布には

 

・冷湿布

・温湿布

 

の2種類があります。

 

冷湿布は

l-メントールによって

ひんやりした清涼感を生み出します。

 

一方、温湿布には

”唐辛子由来の成分、(カプサイシンなど)”

が使われることがあります。

 

この成分は皮膚のセンサーを刺激して

温かく感じる感覚を生み出します。

 

さらにカプサイシンには

血管を広げて血流をよくする働きもあり、

血行を促す作用もあります。

 

つまり

 

ミント → 冷たく感じる

唐辛子 → 温かく感じる

 

という違いがありますが、

どちらも私たちの体の

センサーの働きによるものなのです。

ミントの「スーッ」とした冷たさも、

温湿布の「じんわりした温かさ」も、

実は体の中のセンサーが関係しています。

 

このセンサーは、

どんな仕組みで働いているのでしょうか?

 

次の記事で、

私たちの体にある

”「鍵付きセンサー」”のしくみについて

もう少し詳しく書きたいと思います🍃
 

 

 

 

古代エジプトの人たちが香りを大切に使っていたことを前回お話しましたニコニコ

 

では、人はいつ、香りの魅力に気づいたのでしょうか?

 

香水が作られるずっと前

精油が作られるずっと前の時代です。

 

火を発見した原始の人々の小さな気づきから

始まったのかもしれません。

 

木や植物を燃やしたとき、

煙の中にふわっと広がる香りに

 

「なんだかいい匂いだな♡」

 

と気づいたのが始まりかもしれません。

 

想像もつかないほど前のことですね。

 

もちろん、この時代にはまだ文字がありません。

そのため記録が残っていませんが、

香りの心地よさに気づいていたのではないかと考えられています。

 

そして時代が進み、

紀元前3000年ごろのメソポタミア文明のころには

香りについての記録が残されるようになります。

 

メソポタミア文明は、

現在のイラク周辺に栄えた

世界でもとても古い文明のひとつです。

 

この文明では文字が使われており、

さまざまな出来事が

 

粘土版(ねんどばん)

に記録されていました。

 

 

その中には、

香料や香りに関する記録も残されています。

 

香りは、

 

原始の時代に人が気づき

メソポタミア文明のころには

 

宗教、医学、文化

 

の中で使われる存在になっていた

 

と考えられています。

 

香りはただの「いい匂い」にはとどまらず、

人の暮らしや心と深く結びつく存在になっていたようです。

 

古代の人々は

今のような科学やエビデンスを

持っていたわけではありません。

 

それでも、

 

香りを嗅いだ時に

気持ちが落ち着いたり、

空間の雰囲気がかわったりすることに

気づいていたようです。

 

私たちは今、

香りが脳の

 

感情や記憶

 

と深く関係していることを知っています。

 

古代の人たちは香りによって

 

・気持ちを整えたり

・こころを落ち着かせたり

・記憶がよみがえったり

 

体験として感じていたのかもしれません。

 

 

そして何千年もの時を経て、

私たちは今

 

精油やアロマという形で

その香りを楽しんでいます。

 

そう思うと、

香りというのはとても長い時間

人に寄り添ってきた存在なのかもしれませんね🍃

 

古代エジプトの人は、
香りをどのように使っていたと思いますか?

 

香水のように体につけていた?

それとも、お部屋で香りを楽しんでいた?

 

古代エジプトでは、

頭の上に香りをのせていた

と言われています。

 

え?

頭の上?

 

 

古代エジプトの壁画を見ると、

人の頭の上に小さな円すいのようなものが描かれていることがあります。

 

これは

 

香油コーン

 

と呼ばれるものだと考えられています。

 

香料や油などを固めたもので、

灼熱の太陽の下では、頭の上にのせておくと少しずつ溶け、

香りがゆっくり広がったのではないかと言われています。

 

今でいうと、

ゆっくり香るディフューザーのようなもの

だったのかもしれません。

 

ただ、古代エジプトでは

香りはこのような使い方だけではありませんでした。

 

神殿では香料を焚き、

医療や美容にも香料が使われていたと言われています。

 

有名な香料のひとつに

 

キフィ(Kyphi)

 

があります。

 

キフィとは樹脂やハーブなどを混ぜて作られた香料で、

神殿などで焚かれていた香りです。

 

古代の人々にとって香りは

とても大切な存在だったようです。

 

 

 

砂漠の夜、

神殿の中でゆっくりと立ちのぼる香り。

 

古代の人々はその香りの中で、

どんな気持ちで空を見上げていたのでしょうか?

 

香りは、今の私たちと同じように、

人の心にそっと寄り添う存在だったのかもしれません。

 

 

実は香りの歴史は、

さらにさかのぼることができます。

 

古代エジプトよりも前、

紀元前3000年ごろのメソポタミア文明でも、

人はすでに香りと関わっていたと言われています。

 

人は、いつ、どのようにして

香りの魅力に気づいたのでしょうか?

 

次の記事で書いてみたいと思います🍃

 

アロマテラピーではよく

 

「精油は薄めて使いましょう」

 

と言われます。

 

でも、ふと思いませんか?

 

どうして薄める必要があるんだろう?

 

香りはやさしく感じますし、

自然のものだから、そのままでも大丈夫そうな気もしますよね。

 

実はここには、体のちょっとした面白い仕組みがあります。

 

精油は、香りを楽しむだけのものと思われがちですが、

香りの成分は

 

・鼻から吸い込まれたり

・皮膚から吸収されたり

 

体の中に入ることがあります。

 

そして血液の流れにのって、体の中をめぐることがあります。

 

ここで大事なポイントがあります。

 

精油は

 

植物の成分がぎゅっと濃縮されたもの

 

例えばコーヒーを想像してみてください。

 

普通のコーヒーと

小さなカップのエスプレッソ。

 

エスプレッソは量は少ないのに、

味も香りもとても濃いですよね。

 

精油も少しそれに少し似ています。

 

植物の香りをぎゅっと凝縮したものが

精油なのです。

 

※このコーヒーの例えは

 「濃さ」をイメージするためのものです。

 

 精油はとても濃縮された植物成分なので、

 基本的に飲んだりするものではありません。

 

 

 

植物そのものより、

香りの成分が集まった、濃縮エッセンスのようなものです。

 

例えば小さな精油瓶1本を作るために、

たくさんの植物が使われています。

 

そのため精油を原液で使うと

 

・皮膚への刺激

・成分が濃すぎる

 

ということが起こることがあります。

 

アロマテラピーでは、

精油を植物油(キャリアオイル)などで薄めて使うことが一般的です。

 

ほんのり香るくらいでも、

香りは十分楽しめます。

 

医療の世界でも、

薬の量や濃度はとても大切に考えられています。

 

アロマテラピーでも同じで、

 

少しの量を心地よく使う

 

という考え方が大切にされています。

 

精油の小さなボトルの中には、

たくさんの植物の力が詰まっています。

 

だからこそ

 

ふわっと香くらいがちょうどいいのかもしれません。

 

香りを楽しみながら、

安心してアロマと付き合っていきたいですね🍃

 

ある香りを嗅いだ時、突然昔の記憶がよみがえった経験はありませんか?

 

例えば

 

・甘い香りを嗅いだ瞬間、中学生の頃の恋を思い出した

・帰宅したとき、キッチンからいい匂いで子どもの頃の家を思い出した

・昔使っていた香水の香りで、懐かしい友達を思い出した

 

そんな経験をしたことがある方も多いと思います。

 

実は、これは偶然ではありません。

 

香りには記憶を呼び起こす特徴があります。

 

この現象は

 

プルースト効果

 

と呼ばれています。

 

香りは鼻から入ると、脳の大脳辺縁系という場所に届きます。

 

この場所は

 

・感情

・記憶

 

に関係する場所です。

 

そのため香りは、過去の出来事や気持ちと結びつきやすいと言われています。

 

だからこそ、

 

「この香り、なんだか懐かしい」

 

と感じる瞬間があるのかもしれません。

 

香りはとても小さなものですが、私たちの記憶や気持ちと深くつながっています。

 

そんな香りの不思議も、少しずつ書いていけたらと思っています。🍃