花粉症の現状
今や日本の国民病ともいわれる花粉症。
その患者数はいまだに増加しています。春先の花粉のシーズンを迎えると、つらい鼻詰まりや目のかゆみに悩まされます。
日本で最初の花粉症の報告例は、1961年の「ブタクサ花粉症」です。その2年後の1963年にスギ花粉症が報告され、現在では60種類以上の花粉症が報告されています。
現在の花粉症で原因となる主な植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどです。日本はスギ林が多く「スギ花粉症」の占める割合が最大です。
花粉は植物の種類によって飛散時期が異なります。スギの場合は1月以降、ヒノキの場合は3月以降、イネの場合は5~6月にかけて流行がみられます。
また、気象条件によって飛散時期や飛散量に変動があります。
地域差もあり、関東・東海ではスギ花粉症が多く、九州ではヒノキ花粉症が多い傾向にあります。
平成29年3月に東京都で実施された「花粉症患者実態調査」では、花粉症の推定有病率は48.8%ということで、日本人の2人に1人は花粉症という驚くべきデータが出ています。
データが取られてから5年が経っていますが、恐らく花粉症の患者数はさらに増加していることでしょう。
つづく