暑い夏になると嘗て仲間と寄った温泉宿を思い出す。
国造りのため神々が降り立った天孫降臨神話の里、霧島。
最近は竜馬とお龍の新婚旅行の地として有名になった。
民営の国民宿舎「新燃荘 しんもえそう」は霧島山の南麓にあり、アカマツ林に囲まれた一軒宿だった。
大量の硫化水素を含んだ泉質は、皮膚病や水虫に効能がある
と言われ明治の頃から多くの人に利用されてきた。
近年は、湯治、宿泊、立ち寄りの入浴客は年間で4万人を超えると聞いた。一軒宿、乳白色の湯、美肌効果、秘湯気分、年間に数万人も訪れる温泉が秘湯と言えるか疑問だが温泉ファンの心をくすぐるキーワードが並ぶ九州では人気の宿だ。
ここは混浴の露天風呂
立ち寄った日、南九州は快晴、猛暑日で標高900mに位置する宿でも熱気が漂っていた。
受付前のベンチでは一風呂浴びた家族連れが、吹き出る汗を団扇で扇ぎながら休憩している。ベンチ横から梯子を降りれば正面には混浴露天風呂、左の小屋は男子露天の入口で脱衣所となっている。湯は乳白色で白さが濃い.
日差しの強い日は、日よけの下で入浴する
1回の入浴は10分~15分の注意書きがあったが、成分の濃さがかえって健康を害しないかの配慮か。
混浴にはどこにもいるが、長々と浸かっている中年の男がいる。これも混浴風呂の一つ風景なのだろう。ここは女性がタオルを体に巻いての入浴はOKだ。
また、女性専用の露天風呂もある。九州にはまた来てみたい温泉が多い。
炎天下の新燃温泉露天風呂も良かったが、深緑、紅葉の頃にまた行ってみたいと思い続けている。