江戸の頃より王子は飛鳥山を中心に江戸庶民の行楽地であった。石鍋商店では、久寿餅、あんみつ類、酒まんじゅう等を販売しているが、総ての商品が明治よりの製法にて調製されているとのこと。
ここは、明治の味を楽しんでみよう。狭いながらも店内で食することができる。名物の久寿餅、豆寒天をいただきたがったが、この日は時間が無く、栗蒸し羊羹「狐火の街」950円(甘さ控えめで飽きの来ない味)。と水羊羹「音無の雫」980円をテイクアウト。
店からほぼ近くに、関東稲荷総社の格式を持つ王子稲荷神社がある。
江戸時代より庶民に親しまれてきた神社だ。 大晦日、稲荷の使いである狐が、近くの榎の下で身なりを整え、この神社に初詣をするという言い伝えがある。
また、年末には、地元の方々の催す「王子狐の行列」が新しい風物詩となっている。
もう1店は王子駅傍の歴史と共に変遷してきた「扇屋」。
扇屋は徳川家光のころ農業の傍ら初代が茶屋をしていたのが始まりで当主で15代となる。
料理屋の折詰めの元祖だ
料亭として店を構えていたころは明治天皇が来店した。
明治11年浮世絵に摺られた
明治中期の扇屋の写真も現存すると話題に事欠かない
江戸前厚焼き卵 江戸前親子卵を購入。