下北半島の中央に位置する通称『恐山』。1200年前に慈覚大師円仁が開山した日本三大霊場の一つだ。この境内に4つの湯小屋があることはあまり知られていないようだ。
山門を抜け、右手に「薬師の湯」左手に「古滝の湯」「冷抜の湯」がある。もう一つは、宿坊「吉祥閣」内に「花染の湯」がある。いずれも木造で簡素な造りだ。
「冷抜の湯」へ入ってみた。
檜で作られた小ぶりの浴槽が2つある。洗い場も檜が敷かれている。掃除が行き届いているのか清潔感がある。湯は白濁の硫黄泉だ。小屋の『男湯』の表示板の裏には『女湯』と書かれている。誰も入っていなければ『女湯』を裏返して入ればいい。
古滝の湯
薬師の湯小屋
恐山境内の参拝順路の無間地獄から宇曽利湖を望む。
湯あがり後は爽快だ。料金は入山料に含まれ無料。長い冬を終えて5月から利用できる。