今日は、ジャニーズのことは書いていないです。
同僚の娘さんがピアノを習っていて「うちの子は好きじゃない曲は全然練習しない」という話から、ピアノの先生の話になり、
その後、私のピアノの先生のことをいろいろ思い出しました。
私のピアノの先生は「アルプスの少女ハイジ」に出て来るこの人そっくり
ロッテンマイヤーさん!
(画像お借りしました)
本当に似てます。そのまんまです。
正確に言うと、あと30歳くらい歳をとって、おばあちゃんにしたのが、私の先生でした。
私が先生の教室に通い始めたのは、小学校1年生の時で、(それまでは大手音楽教室に通っていました)
この先生、本当に厳しくて、怖い。
レッスンが終わった後、泣きながら帰る子が何人もいました。
リアルロッテンマイヤーさんは、レッスンは厳しいし、妥協をしない。練習をサボったら大変なことになる。爪が伸びていたら手を叩かれる。レッスンでまだ習っていない曲 (次の曲) を勝手に弾いたら怒られる。スパルタです。
私も小学生の時、やめたいって本気で思った。でも「やめたい」が言えなくて結局続けた。
この先生のレッスンは、私と同じ学年の子では男子女子合わせて、6人くらいが来ていたんだけど、ピアノって、学年が上がるにつれて、みんな「部活が忙しい」「受験だから」という理由でどんどんやめていくんですよね。
で、高校生になった時、自分の学年で残ったのは私一人だけでした。
高校に入ってしばらくして、次の曲を決める時に、ピアノ人生で初めて自己主張しました (笑)
「ショパン弾きたい!英雄ポロネーズ弾きたい。」と言ったら、
「○○ちゃんにその曲は難しいわね。」
「じゃあ、ノクターンと子犬のワルツ」
「子犬のワルツならいいわよ。今度のレッスンの時に楽譜を持ってきなさい。」
ということで、めでたくショパンデビューを果たしました。
そして、高校2年生の時に「おさらい会」という名の発表会があって、私は、ノクターンと子犬のワルツを弾くことになり、
その おさらい会 が先生にとっても、私にとっても、最後の発表会となりました。
自分が初めて出た発表会の時は、ピアノ・エレクトーンの生徒を合わせて60人近くいたのが、この時は、20人ちょっとしかいなくて、
とても、こじんまりしていたけど、いい「おさらい会」だったと思いました。
看護学校に入った時に先生は「学校が忙しいと思うから、来れる時にレッスンに来てね。先生は待ってるわ。」と言ってくれて、
高校生の時より練習時間はさらに減って、レッスンも月2回くらいしか行けなくなったけど、それでも続けていました。
そして、私が看護学校1年生の冬、テスト期間中でレッスンをお休みしている時に、先生はお亡くなりになりました。
小学校の時、本当に怖いと思っていたし、先生のことが嫌いだった時期もありました。
中学生の時に学校の合唱コンクールで自分のクラスのピアノ伴奏をした時、先生は私にスパルタでレッスンしてくれて、
大正生まれの怖い先生は、
私にとって、リアルロッテンマイヤーさん
厳しさの中にも、ピアノの素晴らしさをたくさん教えてくれました。
この先生に出会えて本当によかったと心から思います。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
海うさぎ