幼い頃から
温かな愛を
受けることなく
生きていた
小さな人間
たった一つの
愛と信じる
肖像ですら
マネキンのように
動くことなく倒れ
自分自身を
愛することすら
忘れ掛けて尚
愛し続けることが
生きる証だった
ただひたすら
直向きに
愛を体中で
支えていた
たった一つの
愛と信じ
守り続けていた
純真な人間
本当の愛も知らず
周囲から
望まれるままに
小さな舞台で
役を演じ続けたいた
大きな人間
気が付けば
偽物の意志に
嗚咽し
それでも
役を演じ続けるしか
生きる証を
見いだせずに
いた
しかしそれでも
愛を諦めなかった
偶然を運命だと
言わせる
愛を抱きしめるため
現実の
重さを背負い
それでも
尚
互いの全てを
受け止め
生きようとする
僕等は
ただ
血のつまった
生物では
ない
愛が
流れているのだ
君を
ひとりには
しない








