「真偽。。。壱」 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。





人間は大時間と小時間の中で
言葉少なく無意識に呼吸する







時間指針の二本の針が重なり
故郷は指の隙間からさらさらと
音も無く流れ零れ落ちる









現実にあるという時の流れは
意志よりも速く逆行し
無垢な感傷へと走り始め
砂粒は後退時間を刻み始める









離別や解体に無言で背を向け
在るがまま過去を瞬きさせ
行きつ戻りつ道を辿り
孤独な意味を観想させていく









朽ちた柱に手を当て眼を這わし
歪んだ戸をこじ開けながら
記憶という真偽を確かめるため
埃舞う時間に立ち沈黙を見る









やがて身は個の内部へ退行し
他者として傍観するしか立てず
銀河に浮かぶ名無しの星屑より
ありあまる記憶の渦に心投じる








なにひとつ閉鎖的でなく
どれひとつ始源的でなく


ただ

愛一つに

他愛なくも強く


すがる