「Engine fully opening」 | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。





彼女は1967 Shelby GT500E Eleanorのハンドルを握り首都高を走らせていた。


車窓から見える風景など、なんの意味も持たい。


ただ、目的の地へと直走る。



太く響くエンジン音と僅かに開けた窓の風切音だけが、彼女の心と身体を運ぶ。




たた、愛する男へと。。。車を走らせる。



無機質なビル街の隙間を、まるで流星が星々の隙間を自己顕示するよう振る舞いながら流れるかのように。


そこには、愛する男への火照るこ心と身体が、マシーンのように正確に車を操作している。


サイドスリットの入った膝上のスカートから見える、細く長い彼女の脚はマニュアルのギアノブを操作する度に僅かに足踏みをし、ヒールはアクセルを強く踏み込む。



エンジンはギアシフトに応えるように、全開で走り抜ける。


瞳を隠すサングラスに潤む瞳を隠し、高鳴る鼓動とエンジンが共鳴しする。


男がが待つ約束の場所へ。。。



既に心は車を追い越しているかのように、風と光を置き去りにし。。。



アクセルは緩まず、ルージュは甘く光り続ける。。。