18.ミィーティング | 我ここに在りてここに無し

我ここに在りてここに無し

青きBOUGAの果て

ひとりごとのように

詩と小説を書き綴ります。

何か心に響くものがあれば

それだけで。





 和也はソファーで高いびき。おやじはマンションのベランダから街の灯りを眺めていた。夜風も涼しくなりおやじには心地よかった。


 一雨ごとに秋が近づいている。おやじは居間にもどり、和也にブランケットを掛けシャワーを浴び寝室へ向かった。


 今日は、本当に慌ただしい一日だった。こんな俺でも支えにしてくれる人がいると思うと心が温かくなっていた。深夜ラジオを聞きながらウトウトしてい。。。







「チームリーダーのタカポンです♪ホイッ♪今からミィーティングをはじめます♪ホイッ♪」






 と頭の中から声がした。おやじは






「その~あの~。。。ホイッ♪って言うの省いてもいいんじゃないかな?」






 とタカポンに話しかけると






「あっ、そうですか。。。耳障りですか?ノリで言っているだけですから。ミィーティングの時は。。。ホイッ♪を言わないようにしますね♪ホイッ♪」



「ほら、また言った。まっ、いいや」






 するとタカポンが






「書記は情報管理のミミクロのミミさんにお願いします。よろしいですか?」







 と言うと






「ホイッ♪了解です♪」





 
 とミミが返事をした。書記なんているのか?親父はくすっと笑った。





「議事進行は、コーディネーター裕さん。。。お願いします」



「はい。ではミィーティングをはじめます♪ホイッ♪」




 学級ミィーティングの様相を呈していた。おやじは頭の中のミィーティングに耳を傾け?頭を?澄ませた。。。裕が






「今日はおやじさんが、過去。。。恋していた美由紀という女性とお見合い?いや、再度交際することになりました。この経緯について、おやじさんの感情の変化。。。そのプロセスについて。。。皆さんで分析してみたいと思いますが、よろしいでしょうか?」






 すると、一番元気のいいマジカル桃子が





「はい♪。。。あと、その女性についての情報をもう少し提供していただけないでしょうか?ホイッ♪」






 と言った。すると






「では、情報管理のミミクロのミミさんから先に美由紀という女性について情報を提示して下さい」






 と裕が言った。即座にミミクロが





「はい♪」





 と言うと、話し始めた。





「本名は今野美由紀、41歳。。。生まれは関西方面」





 するとおやじが





「アバウトだな。。。岡山県倉敷市の美観地区だよ」





 
 と言うと





「そうです」






 とミミクロが言った。






「うぉおぉぃ・・・」





 
 とおやじ。ミミクロは話を続けた。






「高校卒業後、東京都内の公立大学を卒業し、商社に勤務。27歳で結婚。一児をもうけましたが3年前に離婚。現在は岡山の両親を呼び寄せ、中学2年の息子と4人でマンション暮らしをしています。離婚後も結婚時の姓を名乗り、現在も商社に勤務しています。海外出張も半年に2回程度、社内では中堅です。以上」






 するとナース瑠菜が聞いた。






「彼女の健康状態は如何ですか?」






「現在、定期的に歯石を取るためデンタルクリニックに通院し、他、特に疾患は無いようです」






 とミミクロのミミが言った。





「はい♪わかりました、あと。。。精神状態は安定されていますか?仕事と子育てのストレスとか?」






 と瑠菜が追加質問をした。すると





「現在、お子さんが中学生で再来年の受験についてが少し心配なさっているようです。特に仕事上のストレスは見当たらない感じですが」





 とミミクロが補足説明した。





「次に、おやじさん。。。え。。。ここでは”おやじB”とします」



「はぁ↑。。。なんで”おやじB”なんだ?。。。おかしいだろう!」



「あっ、気にしないで下さい。洒落です」



「うぉーい!!!!!」



「ではおやじBの感情についてです♪ホイッ♪」







 と裕が言った。





「今回、おやじBは今野美由紀という女性からマンションキーを送り届けてもらった。その時点では、おやじBの頭の中では昔の恋人とは認識せず、不順な感情を抱いていたもようです。人間男性としては通常このような時は異性にたいして不順な動機を抱くようです。ホイッ♪」





 と裕が経過報告と若干の考察を述べると





「みなさん、この点に関してご意見がありますか?」




 
 するとおやじBが。。。いや。。。おやじが




「異議あり!」





 と頭の中で語りかけた。





「俺は、送り主の名前を見て女性だったことより、感謝の気持ちが先だったし、小包を開けて紫陽花柄のハンカチに包まれたマンションのキーホルダーがあったことで、とにかくホットしたんだ。まるで、俺が下心丸出しの獣か変体みたいに言わないで欲しいな!!!」






 と言うと






「あくまで脳内部にある約1000億の脳細胞の活動電位から推測したまでですから」





 
 爽快デカ(刑事)の助さんが






「おやじBの感情は自然ものであり、特に変体じみているとは思えないが。。。まぁ。。。少しの下心は男性。。。誰しもある。。。うんうん」






 おやじは





「ちょっと待て、そこで。。。妙に納得されると困る」






 すると助さんが





「いやいや、一般的な感情を述べたまでで、気にするな。おやじB。アッハッハ。。。ホイッ♪」



「はぁ↓。。。宇宙人なのに。。。何だか。。。とても俗っぽいんだけど。俺より」







 おやじと虫観るチーム、いや・・・人間と宇宙人のミィーティングは深夜。。。ベッドの上で続いていった。



つづく