今年1月に八戸の5歳の女の子が虐待死した事件の裁判員裁判が青森地裁で始まったそうです。
母親は現在22歳ということは、16歳くらいで産んだ子ということでしょうか。
女の子は亡くなった時の体重が3歳後半の平均に近い14、5キロしかなかったそうです。
明らかに栄養失調です。
母親は元夫と離婚後、同居していた実家の母や姉と折り合いが悪く、交際相手の実家に子供二人を連れて移り住んだが、交際相手からのDVもあり、交際相手が子供に虐待するのを止められなかったということです。
背景に母親自身も交際相手も虐待を受けて育った複雑性PTSDの影響が想像されます。
交際相手は女の子がお漏らしをしたからしつけのためにやったと供述しているそうですが、栄養失調で育つと、尿意のコントロールなど神経系の発達も阻害されます。
この場合、しつけ(実際は虐待行為)は逆効果にしかなりません。
虐待による過覚醒は、過緊張と脱力の反復を生み、緊張がゆるむと一挙に虚脱に陥り、下痢や失禁、入浴中の失便すら生じることが、杉山登志郎先生の『テキストブック TSプロトコール』にも書かれています。
おそらく虐待をしていた交際相手自身もそのような育ち方をしていたのでしょう。暴力行為がフラッシュバックによる行為だった可能性もあります。
家族全員の複雑性PTSD治療が求められます。
もしこの女の子が何とか生き残ったとしても、幼少期の栄養失調や虐待の影響は完全に消えることはありません。
2023年度の学校保健統計で、宮城県では幼稚園から高3までの全学年の8割強で肥満傾向児の割合が全国平均を上回っている一方で、痩せすぎの子の割合も全学年の5割が全国平均を超えているそうです。
痩せすぎの子にも、背景に虐待やネグレクトが無いか、もっと意識を向けてほしいところです。
包括的性教育は、人権教育も含みます。
日本全体で幼児期から大人まで包括的性教育を進めて、虐待や性犯罪を撲滅してほしいです。
