『ソマティック・エクスペリエンシング入門』を読みました。

 

トラウマになる出来事が起きた時に凍りついて完了できなかった動きを、再交渉によって完了させることと、トラウマの記憶を書き換えることが、トラウマを癒すポイントのようです。

 

「生物学的なレベルでは、成功とは勝つことではなく、生き残ることであり、そこに至る方法はあまり重要ではない。」

 

「身体の不調は、身体の一部が他の部分と接触していない、部分的あるいは区分化された解離の結果である場合が多い。」

 

「凍りつき、定位、防衛の各反応が強く固着し、各機能が弱体化すると、機能不全が生じ、さらに、あらかじめ決められた経路に沿って亢進していく。それはやがて、慢性的な無力感となって現れてくる。慢性的な無力感は、過度の警戒や新しい行動を学べないことと並んで、トラウマを負った人に共通して見られる特徴である。」

 

「真実であるかは別として、自分なりの「記憶」を作ることを自分に許したとき、私たちは自分自身に癒しの許可を与えることになる。」

 

「トラウマを変える鍵は、柔軟性と自発性の方向へゆっくりと進むことである。」

 

「ジェームズ・プレスコット博士は、‥‥‥(乳児や幼児に)密接な身体的ふれあいとリズミカルな動きで刺激を与えることを実践している社会では、暴力の発生率が低いことを報告した。子どもとの身体的接触が少なく、懲罰的な社会では、戦争、レイプ、拷問と言った暴力が起きる明確な傾向がみられた。」

 

トラウマの癒しには、トラウマの事実へのこだわりを捨て、新しい物語、新しい記憶、思考ではなく身体の声を聞いてそれに従うことなどが大切だということのようです。

 

生き残ることは成功である、ということは、トラウマを負った状態でも成功しているということ。

 

それがベースとなって、内側にある癒やしの要素(リソース)を基盤に、トラウマの記憶とリソースとを交互に行き来しながら、トラウマを克服していく、というやり方が書かれています。

 

子どもとの身体的接触の大切さについての記述も、特に現代では見直さなくてはならない点だと思いました。

 

興味のある方は読んでみて下さい。