スイス旅行記(第2日目の3)




ピラトゥスクルム駅(標高2070m)から中間駅のフレックミュンテック駅(標高1415m)
まではたったの6分で到着です。正直、あれほどの高さのロープウェイは初めてです。それに
あれほど支柱から支柱の距離があるのも初めてです。当然、風が強いとかなり揺れそうな感じが
します。高所恐怖症の人には絶対に乗れないのでは??
空中から見ていると、フレックミュンテックのスライダーコースターが一望できます。
政府観光局の資料でも1350mの高さを一気に滑り降りると書いてあります。本当は
滑ってみたいと思っていたのですが、メガネをしているので万が一にでも壊してしまったら、
後の旅行に支障がでるかもしれないし、ちょっと遠慮してしまいました。また、今年の
9月3日からロープを使ったアミューズメント、ザイルパークが開設されていて、子供たちが
楽しそうに遊んでいました。トレッキングシューズで遊べそうな施設ではなかったので、
こちらもパスして、まっすぐクリエンス駅に向かうことにしました。
フレックミュンテック駅から麓の終着駅クリエンス駅(標高492m)までは約30分の
ロープウェイの旅です。こちらのロープウェイはどちらかと言えばスキーのリフトを
イメージしてもらった方が良いかもしれません。4人乗りの小さなゴンドラが次から次へと
やってきます。搭乗する場所には係員もいなくて、ドアの開閉の確認もされません。
全て自分で行う本当の自己責任の世界です。
これも日本では考えられない光景です。
クリエンス駅に到着してからトロリーバスまでは徒歩5分くらいの距離があります。バス停の
手前に小さな教会があって、ちょうど正午の鐘を鳴らしていました。
ちなみに、登山鉄道は積雪の関係から11月から4月頃まで運休になり、ロープウェイしか
利用できなくなるので、ご注意を。
今回の写真は、①前回載せ損ねたトムリスホルン山頂から見たエーゼル峰山頂、
②フレックミュンテック行きのロープウェイからみたクリムゼンホルンの教会、
③ロープウェイから見たフレックミュンテック駅、④クリエンス駅行きのロープウェイの風景。
スイス旅行記(第2日目の2)




スイス政府観光局のホームページでも1時間30分となっていて、おまけに難易度は
トレッキングシューズ2つの中級。トレッキングをしたことのない私としては、
一人で歩くことが出来る程度の道なのか不安でした。
ピラトゥスクルム駅からトムリスホルンへの道は、整備されて足元もしっかりした道だった
ので、それほど心配はありませんでしたが、写真で見て分かるようにピラトゥス山は絶壁に
なっているところが多く、雪の無い時期だから安心しいられますが、冬場だと足を踏み外して
しまいそうで、絶対に歩きにはいけないと思います。出発地点に近い場所の道は比較的整備
された道でしたが、15分くらい進んでいくと、今度は礫のような岩の道に変わっていきます。
まだ歩くのが困難な道ではないですが、足元は少し不安定になります。そんな中でも、
スイスのお年寄りは上手に杖を使いながら歩いています。日本だったら杖をつかないと
歩けないようなお年寄りを一人でトレッキングなんかに出さないでしょうけど、本当に自然の
中を歩くのが当たり前の国なんでしょうね。
さて、出発地点から20分も経った頃、ふと見上げると目の前にトムリスホルンの頂上が
見えてきました。トムリスホルンへ出発したときにはデジカメを首から掛けて歩いて
いましたが、足元が多少不安定になってからは、さすがに多少バランスをとる必要が
でてきたので、デジカメはリュックサックに入れていました。とは言うものの、意外なほど
あっさり30分弱で到着。「スイスのハイキングルートに表示されている時間はスイス人用で
日本人の場合、1.5倍くらいに見るべき」とガイドブックに書いてあったので、てっきり
1時間は掛かると思っていたのに、標準時間よりも短い時間で到着したので、びっくりでした。
この日は天気は悪くないものの、スイスの山々には雲が掛かっていたので、アルプスを見渡す
ことが出来なかったのは残念でした。それでも日本ではなかなかお目にかかれない広々とした
光景に十分満足できました。トムリスホルンからは更にトレッキングルートもあるのですが、
そちらは手すりも無い、かなり足場も悪い道で、現地表示でも上級者向きのルートになって
いるので、こちらはあきらめてピラトゥスクルム駅に戻ることにします。
帰りの道では、鳥が頭を掠めるように飛んできて、私から1mも離れていないところに
とまります。ちょっと驚いたのですが、その鳥たちは餌をねだっていたみたいで、
トムリスホルン方面へ向かっているお年寄りたちがベンチで休んでいるところでも、
足元に擦り寄って餌をもらっています。残念ながら私は餌になるものをもっていなかった
ので、代わりにカメラを向けたら、「なんだ餌くれないのかぁ~~」って感じで、谷に
向かって飛び立っていってしまいました。
それから、48%の勾配の傾斜角度です。48%だから傾斜角度は48度と考えませんでしたか?
ガイドブックでも48度と書いてあるものがありました。
48%というのは、水平方向に100m進むと垂直方向に48m上昇するということです。
直角三角形を考えてみると、水平方呼応にルート3m進んで、垂直方向に1m上昇すると
傾斜角度は30度ですよね。このときの勾配を計算すると約57%です。つまり48%の
勾配とは傾斜30度以下になります。正確に計算すると25.6度になるようです。
何だ、25度くらいか、と思われるかもしれませんが、目の前で見ると本当に45度以上に
傾いているように見えますし、スキーの好きな人に聞くと25度の斜面なんてそう簡単に
すべることは出来ないと言われました。
今回の写真は①トムリスホルンへの道、②トムリスホルン方面から見たピラトゥス登山鉄道、
③トムリスホルンから見たピラトゥスクルム駅方面、④ピラトゥス山の野鳥―の4点です。
スイス旅行記(第2日目の1)





日本時間に直すとちょうど正午です。いくらゆっくり寝てもお昼過ぎまで寝るのは
むずかしいので、寝るのはあきらめて、今日の行き先について検討することにします。
とりあえず、テレビをつけると今日は天気は良さそうなので、山へお散歩に
行くことに決定。お散歩の行き先については、ティトゥリス山、ピラトゥス山、リギ山の
3つに絞っていましたが、ティトゥリス山については、先月の洪水の影響で麓の
エンゲルベルグに行くまでの電車が不通になっていて、途中でバスを利用しなければ
ならないということでした。夜のコンサートのこともあるので、時間が読めないバス利用は
回避したかったので、パス決定。残るは、ティトゥリスとリギです。ティトゥリスは
世界で最も勾配のきつい登山鉄道がある険しい山、リギはなだらかな高山植物の宝庫。
迷ったのですが、なだらかな山は翌日の雨が激しくなければ行くことも可能かな?と思い、
天気の良い今日はピラトゥス山に行くことに決定。
6時過ぎからシャワーを浴びて、ハイキング用の荷物を詰めて7時と同時に食事に行きます。
食事を終えて、駅に行く前に、前日見に行かなかったもう一つの木造橋シュプロイヤー橋と
街の後ろに控えるムゼック城壁へ立ち寄ることにしました。
その後、駅に到着し、ピラトゥス山へのチケットを購入します。
ピラトゥス山には登山鉄道で登る方法とロープウェイで登る方法がありますが、やはり世界で
最も勾配のきつい電車に乗ってみたかったので電車で登山、ロープウェイで下山するルート
(いわゆるゴールデン周遊ルート)を選択しました。
電車のホームに行くと、ちょうどピラトゥス登山鉄道の基点駅へ行くアルプナッハシュタット駅
行きの電車の発車3分前だったので、ホームを確認しつつ、電車に飛び乗ります。電車に乗って
20分ほどでアルプナッハシュタット駅に到着です。目の前には世界一傾斜の厳しい山を登る
登山鉄道が見えています。この登山鉄道は麓のアルプナッハシュタット(標高436m)から
頂上駅のピラトゥスクルム(標高2070m)を約30分で結んでいます。
さて、この登山鉄道の最大傾斜は48%ということなのですが、傾斜角度にすると何度になるか
分かりますか?答えは後ほど。。。
最初のうちは、結構傾斜はあるものの緑の山の中をのんびりと走っていきます。
途中では牛のカウベルの音がカランコロンと聞こえてきて、日本とは全く異なる世界が十分堪能
できました。中間駅で上から降りてくる登山鉄道とすれ違い、頂上を目指します。この辺りから
草原は少なくなり、魔の山と言われるピラトゥス山の本領発揮。岩だらけの中を電車は進んで
行きます。目を覆いたくなるような断崖絶壁の中を電車は進んでいきます。こんな岩場の中に
この電車を通しただけでも尊敬してしまいます。そうこうしているうちに電車は山頂駅に
近づいてきます。アルプナッハシュタットでは長袖を腕まくりしていたのですが、さすがに
山頂駅に近づいてくると寒くて、もう1枚羽織ろうかと思うくらいの気温です。
山頂駅に到着すると山頂を目指します。ピラトゥス山にはエーゼル峰(2118m)と
トムリスホルン(2132m)という頂上があります。エーゼル峰は山頂駅のすぐ側にあって、
駅から徒歩10分ほどで到着します。たった10分、ひたすら階段を登り続けていくのですが
風が強くなってきて長袖だけでは足りず、リュックサックからセーターを出し、さらに
もう1枚重ねたほうが良いかと思うほどの気温になります。吐く息は真っ白です。
無事に山頂に登頂し、次はドラゴンの道を見に行きます。こちらは10分程度のミニコースを
軽く散策して、その後、トムリスホルンを目指しました。
今回の写真は、①シュプロイヤー橋(左端はイエズス教会、右奥に写っているのがリギ山)、
②ムゼック城壁にある見張り塔、③ムゼック城壁から見たピラトゥス山、④ピラトゥス登山鉄道の
麓駅と電車、⑤エーゼル峰の登頂途中に写したフィァーヴァルテンシュテッター湖の風景です。