Weekend Wine -27ページ目

Weekend Wine

週末に飲んだワインの記録など

飲んだ日 2025年8月29日 晴れ 31℃

ワイン Tyrell’s Vat 1 Semillon Hunter Valley 2015

評価 89+

数年前に購入したハンターセミヨン。造り手のティレルズは1858年設立のハンターヴァレーを代表する家族経営のワイナリー。Vat1はワイナリー最上のハンターセミヨンで最古かつ最良の区画のセミヨンを使って造られる。ハンターヴァレーはシドニーの北に位置し、熱帯に近い気候だが、夏は雲が多いため温度が上がりすぎず、強い日光が多少和らいでくれる。とはいえ樹冠でブドウに影を作るなどの手間は必要となる。ブドウは酸を残すために早摘みされ、そのためアルコールは10~11%と低くなる。ワインは熟成させることで複雑性が増して真価を発揮するようになるため、5年以上熟成させてからリリースされることも珍しくない。このVat 1は手摘みで収穫し、軽く圧搾してフリーランをステンレスタンクで低温で醸造する。その後、約5ヶ月間の熟成を行い瓶詰めされる。アルコールは11.0%。色調は輝きのあるレモン色。まだ僅かにグリーンのニュアンスもある。香りはやや強く、ライムやレモン、グレープフルーツ、白い花、濡れた石、スモーク、トースト、アーモンド、ハチミツなど。味わいは辛口のミディアムボディ。酸は高く、フレッシュ感を維持している。10年経ちスモーキーな風味が発達し、ハチミツやナッツのニュアンスも加わり複雑かつ独特な味わいとなっている。もっと熟成させても良いかもしれない。

 

飲んだ日 2025年8月1日

ワイン Lanson Gold Label Brut Vintage 2008

評価 92

6年ほど前にエノテカのグランスタ丸の内店でランソンの試飲会があり、そこで購入。ランソンの販売部長のサイン入り。ランソンは1760年創業の老舗メゾン。英国王室の公式シャンパーニュになっている。ゴールドラベルは良い年にのみ生産されるヴィンテージ シャンパーニュ。この2008年は特級と一級の畑のピノ53%、シャルドネ47%のブレンド。ステンレスの容器で発酵し、マロは行わず、7年間の瓶熟成を経て2015年にデゴルジュマンされた。ドサージュは9g/L。色調は濃いゴールド。泡は非常に細かく量は中程度。勢い良く持続性も高い。香りは強くレモンやライムに白桃やアプリコット、ブリオッシュ、パン生地、ドライアプリコット、ドライフィグ、ハチミツなど。味わいは辛口のミディアムボディ。6年前の試飲会の時はフレッシュな印象だったが、ドライフルーツやハチミツの風味が加わり、非常に複雑で上品かつ繊細な味わいになった。酸はやや落ち着いた感じはあるが長く伸びがあり健在。余韻も長く味わい深い。素晴らしいオールドシャンパーニュ。

 

飲んだ日 2025年8月9日

ワイン Ice Wine Vidal Signature Series 2019 Niagara Peninsula The Ice House

評価 90+

うきうきワインで購入、4,336円。カナダのアイスワイン、ハーフボトル。オンタリオ州のナイアガラ ペニンシュラVQA。オンタリオ湖の辺りのこの地域は、湖が冬の寒さを和らげると共に、気温は春はゆっくりと上昇し、秋はゆっくり下降するため、厳寒の地でもブドウの生育が可能となり、また春の霜のリスクが抑えられ、秋には時間をかけてブドウが成熟することが出来る。ブドウはカナダのアイスワインに最も多く使われているヴィダル。北米種とのハイブリッドで寒さに強く、甘口ワインで真価を発揮する。オンタリオ州はカナダのアイスワイン最大の生産地で、ブドウは冬まで収穫せずに樹上に残し、気温が−8℃を下回ったところで収穫される。収穫は主に夜行われることが多い。ブドウは大半が凍った状態で圧搾され、濃縮された果汁を抽出して、発酵を行う。果汁の糖度が非常に高いためアルコール度が9~11%になったところで、酵母はそれ以上発酵を続けることが出来ず、ワインには200~250g/Lの糖分が残った状態で発酵が終了する。このワインはアルコール10.5%。色調はアンバー色。香りは強く白桃、アプリコット、レーズン、ハチミツ、カラメルなど。味わいは甘口のミディアムボディ。非常に甘いが豊富な酸が甘さと一体化し、酸味を伴った上品な甘味が長く口に残る。まったりした口当たりで、熟成香も出始めていて複雑性も高い。素晴らしい味わいのアイスワイン。