入院生活のとある午後
関西ローカルの情報番組を見ていた時のことです。
その時は、自民党の総裁選に「谷垣さん再選か?」とか、まだそんなに候補者について具体的でなかった時だったと思います。
話題が自民党の”安倍晋三”さんになった時にコメンテーターの某関西の落語家さんが、
「安倍さんって、首相の時”お腹痛い”で辞めはったんでっしゃろ!そんなんやったら政治家も辞めはったらよろしいねん!」と言い
別の某昔はアイドルで今はママさんコメンテーターの女性も
「そーやわ!安倍さんって無責任な辞め方しはったでしょ!もう、無理ですよ!」
などのコメントをしていました。
私はそれを聞くなり胸にこみ上げる怒りがおさまりませんでした。
安倍晋三さんは”ただのお腹痛い”で辞めたのではない。
そう、あの人は私と同じ「潰瘍性大腸炎」を患っており、
首相の重責から想像もつかないくらいのこの病気の症状に苦しめられていたのだと思います。
同じ病気を持っているから私はわかります。
わかるだけに、この某落語家の発言や、某昔アイドルの言葉が許せませんでした。
その後、番組の中で司会者が「安倍晋三さんの病気は”潰瘍性大腸炎”と言う難病でただのお腹痛ではありません」
と、訂正とも謝罪ともつかない取り繕いがありました。が、後の祭りですね。
この某落語家さんと某元アイドルはいらぬ敵を作ったと思います。
※最近のテレビのタレントコメンテーターは、よく知りもせず調べもせずに思ったことをポンポン言うから馬鹿さ加減が隠せません。その馬鹿さ加減を「おバカタレント」などと称してはやし立てるマスコミも悪いのですが。
多分、私と同じ思いの人が番組に抗議したのだと思います。
私も入院中という制約がなければ番組へ抗議の電話をしていたでしょう。
安倍晋三さんの首相であった当時の政治的戦い、病気との闘いは今読んでいる本に詳細に書かれています。
「約束の日 安倍晋三試論」小川榮太郎著
つい1年ほど前、某新聞で「潰瘍性大腸炎」についての連載があった時に、
安倍さんがこの病気のセミナーで講演をされた時のことが書かれていました。
同じ病気を持つ講演の聴者の人たちに冗談交じりで
「この病気を持っていても”内閣総理大臣”まではすることができるので皆さんも大丈夫です!」
と言っていたそうです。
この冗談とはいえ同じ病気を持つ人たちにとってどれほど勇気づけられる言葉かと思います。
私も1998年から2004年の7年間、”ホノルルマラソン”へ毎年行ってましたが、
2005年ごろからこの病気の為、体調が不安定になり走ることができませんでした。
約5年間、病気の為にブランクがありましたが、自身の転職を契機にしたことや、お世話になっている先輩の後押し、共に走ってくれるたくさんの仲間がいたので2009年から再びホノルルマラソンを走ることができました。
マラソンを復活してから3年。
安倍晋三さんの闘いにはまだまだほど遠いですが、
私も「たとえ”潰瘍性大腸炎”と言う難病を持っていても、努力すればサロマ湖100キロウルトラマラソンや数々のマラソンを完走することができる」
ということを”自らに証明する事”を目標にやって来れました。
そして、今年その目標を達成!
しかし、私の病気との闘いは終わりのない戦いなのでこれからも続いていきます。
私は、自民党支持層でも保守本流でもないですが
(しかし、安倍さんの政治信条には少なからず感銘するところはあります。)
同じ病と闘いながら日本国に為に粉骨砕身尽くしている「安倍晋三」さんを支持していますし応援しています。
安倍さん!頑張れ!
続く
【参考】
安倍晋三