入院・手術の闘病日記(13)~入院生活中の愉快な患者たち~ | 潰瘍性大腸炎を抱えながらもウルトラマラソンに挑戦し続ける普通のサラリーマンのブログ

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潰瘍性大腸炎になり10数年。”病に負けず努力すれば何事も達成できる!”とサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦・完走!病と闘いながら自らの夢を追い続け、病で苦しんでいる人に勇気を与えて行けるように日々精進しています。

8月13日から9月10日までの29日間入院してましたが、この間4人部屋の病室には代わる代わる入退院をしていく同室の患者さんがいます。
最初、私が再入院してきたときは、私の他に2人既におりました。
一人は宇治にお住いのおっちゃんで、8月に関西に降った集中豪雨で京都宇治で被害のあったところの近くに住んでいるという話をしてました。
その人の自宅は高台なので被害は免れたようです。



1ベット空いていたのですが、ある日の深夜救急で入院してきたおっちゃんがいました。
呼吸が苦しそうで、消化器系の疾病も持っていそうな”おじいさん”でした。
しばらくすると、このおじいさんは排泄する尿の臭いがきつくて(※終始おしっこの管を付けていたのですが)個室へ移ったのですが、何日かするとまたよくなったのかもどってきました。


このおじいさんの家族は週末に見舞いに来てましたが、孫らしい男の子と女の子3人が病室で暴れまわる!暴れまわる!最近の親はあまりきつく躾をしないのか「静かにしなさい!」と言葉で言うだけで暴れるのをやらせ放題です。
子供とはいえ、病院の病室(公共の場)と家との区別をつけさせるように力づくで教えないとなりません。
そんなことだから最近は、電車内で座り込むなどのマナーの悪い中高生が増えるのだと思います。
そうこうするうちに、この宇治のおっちゃんとおじいさんは退院していきました。



その後、この空いたベットに二人のおっちゃんが入院してきました。
そのうちの一人は入院してきて2,3日はずっとテレビをイヤフォンで聞かずの音声を流しっぱなしにしています。
入院の手引きに「テレビはイヤフォンで聞きましょう」と書いてある(手引きに書いてなくても相部屋だったら普通わかると思うのですが。)のですが、読んでないのか知っていてやっているのかどうにも始末に困ります。
若い看護師さんはそれを注意できずにいたのですが、ベテランの看護師さんが注意してようやくイヤフォンを買ってきて見てました。
もう一人のおっちゃんも毎朝6時の起床すぐにラジオを音声を流して聞いてました。(これは、そんなに気にしないですがやはりマナーとしてイヤフォンして聞くべきでしょうね)
”子供の躾をしっかりしなさい”と思いましたが、こんな大人がいたら躾もできないですよね。嘆かわしい限りです。



そのうち、この”テレビおっちゃん”と”ラジオおっちゃん”が退院し、若い青年が入院してきました。
多分肺の病気で入院してきたのだと思うのですが、最近ナイナイの矢部氏がなった「自然気胸」ではないかと思います。※病室の外へ出るときは酸素ボンベを押してましたから。
彼のところには彼女だったり、母親、妹だったり会社の同僚だったりが見舞いに来るのですが

一度、会社の上司が来てその上司が病室で大きな声で話している時、上司が帰ってから
「すみません。大きな声で話をして」と言ってきたことがありました。その時はそんなに気にしなかったのですが、彼は礼儀正しい好青年でした。
彼女や妹がよく見舞いに来ていましたが会話も遠慮がちにしゃべってて、大人数の見舞いの時は待合へ行ってました。(まぁ、これが普通なんですけど。)



そして、ある日の日曜日。
緊急入院(おそらく緊急手術)で中学生の少年が入院してきました。
入院まもなくは、手術後でもあり静かだったのですが意識が戻りだすと「おしっこに行きたい!」だの「お腹が痛い!」だの、”あーでもない、こーでもない”と言い出しました。最近の若者と言うか子供は痛みに対して余り我慢強く無いのでしょうか?
親も最近はDVとかで余り我が子に手を振り上げないのですね。
そのわりにそういった育てられ方の子供はバトルゲームとかで「本当の痛み」を知らないまま人を平気で傷つけてしまうのかもしれません。
その母親が見舞いに来ていましたが、病室内で大声で喋る子供に何度もたしなめられているのを聞きました。
彼には”公共の場”と家との区別がつかないのでしょうね。
こういう教育や躾はもっと幼少時にしておかないと中高生になってからは手遅れだと思います。
病院の病室は他人も同居する「病気を養生する場」なので大きな声で喋りたければ別料金で個室へ移れば良いのです。



この少年の退院二日前に中学校の女性教師が見舞いに来ました。
同室の他の患者さん達は”ささやくように”お話をしているのですが、この若い女教師は大声で喋りだしました。
さもありなん。”この教師にしてこの生徒あり!”なんでしょう。
さらに、この教師は入院中の生徒に夏休みの宿題がほとんどできていないことや、試験の成績が欠点だらけだという事を大声で話しだします。
「どうか、そのような話は待合室でお願いします。お話を聞いている親御さんや本人の恥にもなりますし。」と、思ったのは同室の私だけではなかったはずです。
そんな衝撃的な話を聞かされた母親は「胃が痛くなってきた!胃潰瘍になる!」と嘆いていました。
隣の病室のベットが空いていますので今からでもどうぞ!と、私は思いました。
次の世代を担う若者の為に、どうか”H市長”や”次の総理”に「常識のある教育者育成」をしていただきたいものです。




そんな、愉快な中学生も、肺を患っている青年も私より先に退院していきました。





続く



【参考】

自然気胸
入院のご案内-松下記念病院-