入院・手術の闘病日記(10)~炎症と腫れが引いた!いよいよ・・~ | 潰瘍性大腸炎を抱えながらもウルトラマラソンに挑戦し続ける普通のサラリーマンのブログ

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潰瘍性大腸炎になり10数年。”病に負けず努力すれば何事も達成できる!”とサロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦・完走!病と闘いながら自らの夢を追い続け、病で苦しんでいる人に勇気を与えて行けるように日々精進しています。

毎日の回診の「洗浄作業」と、沢山の看護師さんのやさしい対応で
徐々に患部の炎症と腫れが引いてきました。痛み止めも日に1回程度服用で何とか間に合うまでになりました。


入院して10日目の 8月22日
担当のY先生から「○○さんの現在の状況から、外科の方でいろいろ検討会をしまして決めたのですが、来週火曜日(8月28日)くらいに根治的な手術をしてみようと思います。」


とうとうと言うか、いよいよと言うか、前回の手術・入院で「当面の腫れが引いたというだけで、根治的な瘻管を取り除いたわけではありません。症状が沈静化した段階で根治的治療をしたほうが良いです。」と言うことを聞いていたので多少時間や手間がかかっても根本的に直す方が将来的にも私は良いと思いました。


Y先生から

「術前の説明をしないとなりませんので今週の金曜日(8月24日)にご家族の方に来ていただいてもいいですか」


8月22日夕方
両親と共にY先生の手術の説明を聞きました。
私の痔瘻の状態は「複雑痔瘻」となっており複数の瘻管が存在する状態になっている。
造影検査で根本の「原発口」が見つけられていないので手術の状態を見ながら原発口を探っていくということでした。


痔瘻の術式は3つ


①、切開解放術(lay open法)
全ての瘻管を切開解放する術式。但し、肛門括約筋等を傷めるため肛門機能不全になる可能性がある。
また、肛門から背中側でこの術式はできるが肛門からお腹側ではこの術式はできない。


②、くり抜き法(coring out法)
痔ろうの瘻管を原発口と2次口(表面皮膚)からそれぞれトンネルをはがしていき、肛門括約筋の切れる範囲をできるだけ小さくする方法
ただ、くりぬき法は難しい術式で広い範囲に複雑なトンネルがわたっているとき、これをすべて処理しようとすると、どうしても大きな創になり長期間の入院が必要となる。


③、シートン法(seton法)
瘻管トンネルの全長にわたりゴムを通し、これを縛ってすこしずつ開放術式とするもの。
一時に開放するのと違い、肛門括約筋が切断されながら治っていくので、傷が少なくすみ、最終的な肛門括約筋の損傷が少なくすみます。


Y先生の説明では、今回の場合、①は場所的に無理であること。②と③を手術中の状況で併用して行うという説明がありました。
これは原発口が特定できていないことから術中所見によって術式を替えていくということです。
私としても、術式云々については異存はない。
もう、このイケメンの市原隼人似の若い先生に全てを託すしかありません。


「存分になされよ!」


という感じですね。


この日の夜、会社からようやく見舞いの人が来ました。
前回、一時的に退院した際に、会社の人間が全然見舞いにも来ないこと。
プロパーばかりが優遇され、中途入社者の待遇は虐げられていること。

を、どこからか漏れ聞いたのでしょう。(いまさら、遅い対応ですけど)
”2回目の入院をしていることの診断書が必要”

ということで、Y先生に書いていただいた診断書を取りに来たという事でした。
都合6週間の入院中で、後にも先にも会社から見舞いに来たのはこの一回きりだけでした。




続く

【参考】

シートン法