「うわぁ!」

俺は情けない悲鳴を上げケータイを放り投げた。

今から伺いますって…ホラー過ぎるだろ!

「な…ななみも宇宙人なのか!?」

「説明は後でするわ。今は逃げることが先決よ。」

彼女は俺の手をギュッと掴み部屋を出た。
…緊張しているのか手が少し湿っている。

「…ってまた資料室かよ!?」

「今度は違うところへ移動するわ。」

とスイッチを押した時だった。

「トラップ発動~♪」

「!?」

いるはずのない、そしていてほしくない人物が目の前に現れた。

「うわぁ!」

またしても俺は情けない悲鳴を上げてしまった。

「ちょっとアキトく~ん。なんでコリンの女と遊んでるの~?付き合って早々に浮気ぃ~?」

大学にいる時とは違う、垢抜けた喋り方をするななみがゆっくりと俺に近付いてきた。

反発しあう磁石のように彼女が一歩踏み出せば俺は一歩、後退する。

「ななみさん…だっけ?」

アヤミは俺達の間を割って入り、仁王立ちした。

男として情けないが、ここは彼女に頼るしかなさそうだ。

「そうよ♪エルスにいる時は“ななみ”って名乗ってるんだ~。可愛い名前でしょ?」

「…ななみさん、ガルバルド星の人よね?」

「正解♪よくわかったね~スゴ~い。」

「アキトさんの保護か消滅…どっちを望んでるの?」

「後者よ♪」

ニッコリと笑みを浮かべてそう答えた。
どうか悪い夢であってくれ。
今更だけど、のりぴーが捕まっちゃってとても悲しいよ。

彼女が歌う
“青いうさぎ”
僕の祖母が亡くなったとき、式場にBGMで流れていたんだ。

だから僕の中ですごく思い入れがある、特別な歌なんだよ。

今日はのりぴーの歌を聞きながら眠りにつくとしよう。
“お前の小説なんかよくわからん名詞が多いぞ”という意見が多数寄せられたので解説するね。

ていうか結構な人が見ていてくれて嬉しい半面驚きだよ。

グダグダでつまんない小説だけど最後まで見守ってね。


○アキト
この物語の語り役。
まぁ主人公。
声を脳内再生させるするなら山口勝平さん。

○アヤミ
デリヘル嬢。
コリンとかいう星からはるばるやってきたんだよ。
名前の由来は実際、僕と相手をしてくれたデリヘル嬢の源氏名。
声を脳内再生させるなら平野綾ちゃん。
愛してるよ~

○武田
アヤミが所属するデリヘル“エンジェルランド☆イキイキヘブン”のオーナー。
コイツもコリンとかいう星からやってきた。

○ななみ
もはや空気同然のアキトの彼女。
名前の由来は、いつか僕に娘ができたら“ななみ”と名付けたいなぁという願望から。

○たかし
きっとみんな忘れているであろうアキトのクラスメート。
たぶんもう出てこないと思うから忘れていいよ。

○エルス
地球、または地球人のこと。
一世風靡したサムシングエルス元気かなぁという思いから名付けました。

○コリン
アヤミらの出身惑星。
資源にとっても恵まれた大きな惑星。
※この小説に某グラビアアイドルはでてきません。

○エリオット
なんかヤバい爆弾を主人公のアパートに仕掛けたアキト暗殺を企む宇宙人。
たぶんもうでてこないと思う。

○精子データ
文字通り、精子をデータ化したもの。
する意味あんのかな?


こんなもんかな。