さきほど、ネットで6000円ほどの、あるものを買ってしまった。
写経の道具である。
我ながら消費者行動の典型だなあと思ったので、ちょっとその過程を書いてみる。
朝、姉と話をしていて、
私が最近落ち着きがないことを指摘され、
前々から興味があった「写経」をしてみたい、ということになった。
最初に考えたのは、どこか近くのお寺でやっている会に参加すること。
そこで「写経ができる寺 東京」でぐぐってみると、
情報はたくさん出てきたが、どこも月1回の開催で、
やれるにしても、だいぶ先になりそう。
そこで、家でやれないかなと考えた。
今度は「写経」でぐぐってみた。
ちなみに、「写経」の検索数は、22000もあるのに驚いた。
このキーワードで、広告を出しているのは2つ。いずれも書道用品の通販サイトである。
しかし、そこには目が行かない。
なぜなら、「写経=書道用品」とすぐに結びつかなかったから。
よくよく考えれば写経は筆と紙があれば書けるのだが、
検索者の心理とはそんなものである。
そして、検索結果の3番目か4番目に、
「写経用品・般若心経の写経屋」というのを見つけた。
そうそう、私が探していたのはこれだ。
ということでサイトをあけると、「写経セット」というのが目に入った。
要は、箱入りの小筆と硯、つまり書道用具と、般若心経のお手本と紙がセットになったもの。
ばらばらにそろえれば、セット価格6000円よりはるかに安く手に入りそうだったが、
そこは「セット」の魔力。
ぽち。
ということで、コンバージョン成立。
PPC広告を出しているサイトは開けもせず、広告を出さない「専門サイト」でお買い上げをした。
専門サイト、タイトルイン・・・いつも滝井さん(キーワードマーケティング研究会)が言っていることは本当に正しい。