「事例書き」の仕事が大好きだ。
この仕事に出会ったのは、昨年4月。
以来、いただいた仕事はとにかくありがたくちょうだいし、、「脇目もふらず」事例を書き続けてきた。
事例の仕事は面白い。
まだまだ道の途中ではあるが、「好きこそものの上手なれ」で、
今年に入ってからは特に、クライアントの方から高い評価をただくことが多くなり、
リピートも増え、お客様をご紹介いただけるようにもなってきた。
値上げもさせていただいた。
本当にありがたく、そして幸せである。
この仕事、自分には向いているのかもしれないと、ようやく本気で思えるようになった。
そこで、この仕事のどこが自分い向いているのか、
どの部分が好きなのか、ちょっと分解してみることにした。
事例制作の流れは、
まず、取材前のクライアントへのヒヤリング。つまり「聞く」
その後、ユーザーへインタビュー。これももちろん「聞く」
そしてその後、写真を撮る。「撮る」
持ち帰って、原稿を書く。「書く」
「聞く」「聞く」「撮る」「書く」。
つまり、事例「ライター」と自称してはいるが、
実際には「聞く」部分が半分以上の「事例インタビュアー」なのであった。
書く以前に「聞く」が大事。
そりゃそうだ。聞いていないことは書けない。
ちゃんと聞けていないと、いいものは書けない。
じゃあ自分は「聞く」が好きなのか、「書く」が好きなのか。
自問自答してみる。
もし私が、いわゆる取材をしないで「書く」仕事をしたことを想像する。
素材を渡されて、これで何文字書いてください、というような仕事だったとしたら。
それもよいが、でも何か、物足りないものを感じる。
書くことは確かに好きだが、そこまで好きではないのかも。
小説家になりたいとか、一度も思ったことがないし。
ということは、私自身、
「書く」よりも「聞く」のところが楽しく、そこにこの仕事のやりがいを感じているということだ。
だって、「聞く」のは楽しい。
自分の世界がどんどん広がっていくのがわかる。
これを1年やってみたら、いろんな業界の業務知識が飛躍的に増えた。
だから何、と言われりゃそうだが、知的好奇心は200%満足である。
「聞く」なしに「書く」だけの仕事だったら、ここまでの情熱は持てなかっただろう。
今、「聞く」と「書く」を別々なものとして考えた。
でも、これら2つは別々にしても意味がないことに気づいた。
「聞いたことを書く」
つまり事例制作とはそれなのだ。
何を聞いて、どう書くか。そこにノウハウと職人芸が発揮できる。
だって、
単にインタビュー書き起こしの議事録では、誰も読んでくれないし、高いお金を払ってくれない。
読んで面白いように、
読んで納得するように、
読んで買いたくなるように、
そしてもちろん、クライアントが満足するように、
「聞いて書く」。
これが芸。つまり、
経験と、ノウハウと、センスが、ここにぎゅっと凝縮されるのである。
あらゆる芸の道がそうであるように、「聞いて書く」芸にも、
これでいい、というものも、終わりがあるものでもない。
常に進化し続けるものであると私は思っている。
ということで、このゴールデンウィーク。
書きかけの原稿4つを持って、春風のそよぐ、北の町の川辺の家に籠り、
密かにその「芸」を磨いている私なのであった。
(仕事が終わらなくて連休つぶして実家で書いている、とも言えますが)