今日は、インターネットベースのマッチングサービスの事例で、高輪プリンスホテルにブティックを出店する女性オーナーAさんに取材。
おそらく、年の頃、私と同じぐらい。
さて、この事例のキーワードとなるのは、「IT難民」。
Aさんが自ら使われた言葉で、パソコン音痴のことを指している。
でもそんなIT難民のAさんが、インターネットサービスを利用しているのだ。
その理由は、
「検索の窓に「●●●」と片手で入れました。そしたら、たくさん出てきて、無料って書いてあるホームページを見たら、大きく電話番号が書いてあったから頼みました。
これがもし、住所とか名前とか、いろいろ書かないといけないものだったら(フォームのこと)、頼んでなかったと思います」
ということでした。
「私みたいな人(IT難民)、すごく多いですよ」、とも。
私はAさんと同じ年代だから、おっしゃることがよくわかる。
実際、元主婦仲間は、パソコンに触れない、アドレスも持っていない人も多い。
しかし、その場に居合わせた若い男性たちは、ネット世代の申し子みたいな面々。
クライアントであるB社長(27歳)は、ネットベースの仕事をするぐらいだからITスキルが非常に高い。
本日アシスタント役をしてくれた事例ライター養成塾3期生のO君(30歳)も、ネットビジネスで大成功している人である。
B社長もO君も、まわりはみな同程度のITスキルの人ばかりのため、IT難民のAさんのような方とはほとんど接点がない。
フォームが障壁になるということにとても驚いていた。
しかし、Aさんがそうしたように、「検索」がIT難民の間にも広まるにつれ、これからどんどんネット人口が増えてくる。
商売にも、ターゲットにもよるだろうが、
実は圧倒的多数である「IT難民」の視点で、「IT難民」のユーザビリティを追求することが、
これからのサイトの一つの鍵になっていくのだと思った。