スレッドとは、マルチスレッドに対応したOS上での、ソフトウェアの実行単位。1つのプログラムは最低1つのスレッドを持つ。同じプログラムに属するスレッドはメモリなどのリソースを共有する。複数のスレッドはCPUを交互に占有することによって見かけ上同時実行が可能。


 高度な処理を行なうアプリケーションソフトなどでは、スレッドを複数走らせることにより、同時に複数の処理を実行できる。時間のかかる演算処理中にユーザからの入力を受け付けるといった工夫が可能になる。


 複数プログラム(マルチプロセス)の同時実行も基本的な構造は同じだが、メモリアドレスの変換などの作業が必要になるため、スレッドの切り替えと比べて負荷は大きくなる。このため、マルチスレッドには対応するがマルチタスクに対応していないOSも、リアルタイムOSなどで実在する。マルチプロセスに対応したOSはすべてマルチスレッド対応している。

 スレッドとは、電子掲示板やニュースグループ、メーリングリストなどで、1つの話題に属する複数の記事をまとめたもの。隠語的に「スレ」と略して呼んだりすることもある。同一スレッドに属する記事はひとまとめにして扱われるため、利用者は興味のある話題だけを簡単に抽出して利用できる。


 スレッド内での発言はスレッドの主旨に従ったものに限られる。スレッドに沿った話題から派生して話が主旨からずれた場合は、適宜派生した部分を新しいスレッドとして立ち上げ、元スレッドでの話題の一貫性を保つようにする慣習がある。


 スプラッシュページとは、メニューなどの情報を置かず、Flashなどを使った大画面のアニメーションだけが表示される、Webサイトのトップページ。実質的なトップページはこの次のページとなる。


 一時期、企業のWebサイトなどで流行したが、見せることに意味のあるアニメーションは少なく、単にかっこよさを強調したいだけ、といった事例がほとんどだった。


 多くの場合、Webサイトの訪問者にとっては、必要な情報に到達するために余計なステップを踏まなければならず、単なる自己満足の邪魔なページである。

 ストリーミングサーバとは、映像や音声のストリーミング配信を行なうサーバ。多数のクライアントに対して、同時にストリーミング方式のマルチメディアデータを配信する。


 ストリーミング方式のデータは通常のWebサーバから配信することも可能だが、サーバや回線への負担が大きいため、ストリーミングサーバを利用するのが一般的である。また、録画した映像をリアルタイムにストリーミング配信(ライブストリーミング)するような作業は、専用のストリーミングサーバでなければ行えない。


 以前は専用のソフトウェアと高性能なハードウェアが必要とされていたが、パソコンの高性能化やADSLやCATVインターネットなどの高速回線の普及によって、小規模なストリーミングサーバは個人でも構築できるようになった。


 RealNetworks社のReal System ServerやApple社のQuickTime Streaming Serverなどが、手軽に入手できるストリーミングサーバ用ソフトウェアとして知られている。


 スタイルシートとは、ワープロソフトなどで、フォントの種類や文字の大きさ、色、行間の幅、修飾など、文書の見栄えに関する情報をひとまとめにした、文書の雛形のこと。


 あらかじめ複数のスタイルシートを作成しておくことにより、文書作成の度にいちいちレイアウトを編集しなくても、本文にスタイルシートを適用するだけで文書を作成することができる。


 また、伝票などの定型文書を作成する際に、同じスタイルシートを使うことで見栄えを統一することができる。

 最近はWebページでもスタイルシートの機能を使用することが可能で、インターネット上での「スタイルシート」の意味はむしろこちらが主流となっている。


 インターネット上でのスタイルシートの利用は主にHTML文書に対して行われている。HTML文書にスタイルシートを適用する際にはCSSという言語を使用し、複数のページから同じCSSファイルを参照することで、複数のページの見栄えを統一することができる。


 HTML文書にスタイルシートを適用すると、HTML文書からレイアウト情報などを分離し、文書の構造だけをHTML文書本体に記述することが可能になる。


 これによって、HTML文書の論理的な構造が把握しやすくなるほか、主に手書きでHTML文書を記述する際に、見栄えに関するデータを全部のページにいちいち記述する必要がなくなるというメリットがある。


 なお、インターネット上では「スタイルシート」をCSSとまったく同じものとして取り扱っている例が多いが、厳密には「CSSはスタイルシート機能を実現するための言語のひとつ」という関係になっている。


 例えば、HTML文書で使えるスタイルシートの言語はCSSのみだが、XMLではCSSのほかに、スタイルシート機能を実現する言語としてXSLが用意されている。


 スクロールキャプチャとは、ウィンドウ内の表示イメージを、スクロールしながら1枚の画像ファイルとして保存する機能。また、そのような機能を持ったソフトウェア。


 Webページをブラウザで表示した場合など、ウィンドウサイズよりも表示イメージの方が大きく、縦または横にスクロールしないと全体を表示できない場合がある。従来のキャプチャソフト等は画面に表示された状態をそのまま画像に取り込むため、ウィンドウ内部の表示イメージ全体を1枚の画像に取り込むことができなかった。スクロールキャプチャ機能を備えたソフトウェアでは、画面に表示されていない隠れた部分のイメージも取得して、自動的に1枚の画像に合成してくれる。

 スクリプト言語とは、機械語への変換作業を省略して簡単に実行できるようにした簡易プログラムを記述するためのプログラミング言語。スクリプト言語で作られたプログラムはスクリプトと呼ばれる。「簡易プログラミング言語」と呼ばれることもある。


 通常のプログラミング言語と同様、英単語や記号・数字の組み合わせによってプログラムの設計図にあたるソースコードを記述するが、コンピュータが実行できる形式への変換は自動的に行われるため、手間をかけずに実行することができる。


 小規模なプログラムをすばやく作成することが主な目的であるため、一般のプログラミング言語に比べて機能は少ないが、習得が容易で記法も簡便であることが多い。


 代表的なものにはPerlやVBScript、JavaScriptなどがある。これらの言語はWebページに動きを加えたり、Webサーバ上で動的にページを生成するのに用いられる。


 ワープロソフトや表計算ソフトなどのマクロ言語もスクリプト言語の一種である。

 スクリプトとは、機械語への変換作業を省略して簡単に実行できるようにした簡易プログラム。通常、プログラムはプログラマの書いたソースコード(設計図)をもとにコンピュータの理解できる機械語に変換して実行されるが、そのプロセスを自動化して簡単に実行できるようにしたものをスクリプトという。特に、Webページ上で、HTMLだけではできない様々な機能を利用するための簡易的なプログラムをスクリプトと言うことがある。スクリプトを記述するための言語(スクリプト言語)にはPerlやVBScript、JavaScriptなどがある。

 情報大航海プロジェクトとは、経済産業省が、次世代の検索エンジンを研究開発することを目的として2006年7月に発足させたプロジェクト。国内の大学・研究機関および電機メーカーなどが参加する「情報大航海プロジェクト・コンソーシアム」が中心となり、国産の検索エンジンの開発を目指している。情報大航海プロジェクト・コンソーシアムには発足時で38の組織が参加しており、参加組織は今後も増える予定。


 現在、検索エンジンの市場はGoogle、Yahoo!、MSNなどの寡占状態にあり、そのほとんどが米国企業で占められているのが現状である。この点を問題視した経済産業省が、日本独自の検索エンジンを開発し、それら米国企業に対抗するために発足させたのが情報大航海プロジェクトである。


 情報大航海プロジェクトでは、特に画像や動画などのコンテンツに対する検索技術など、独自の技術開発に力を入れていくとしている。現在広く使われている検索技術は、Webコンテンツ中の文字列のみを検索に使用しているが、画像・動画コンテンツを解析した結果を検索に用いることで、例えばある画像に類似した画像を検索するなど高度な検索が可能となる。情報大航海プロジェクトにおいて開発された検索エンジンはオープンソースで広く公開される予定になっている。


 サーチエンジンとは、インターネットで公開されている情報をキーワードなどを使って検索できるWebサイトのこと。サーチエンジンはページに掲載する企業の広告料金で運営されるため、利用するために料金を払う必要はない。サーチエンジンは、WWWなどで公開されている情報の全文を貯えておき、キーワードによって検索する全文検索型と、カテゴリー別に分類されているディレクトリ型の2種類に大別できる。最近では全文検索型でもディレクトリ型の情報提供をしているところが増え、またディレクトリ型のサーチエンジンにも検索機能が搭載されるようになってきた。日本のサーチエンジンは、全文検索型ではGoogleやgoo等が有名で、ディレクトリ型ではYahoo! JAPANが有名。