Solidworksユーザー日誌 -12ページ目

ASME Y14.5-2009②

さて昨日のつづきです。
ASMEの幾何拘束についてですね。


JISと違いそうな幾何拘束条件ですが、けっこうすぐに見つかりました。

2.7 LIMITS OF SIZEのところです。


これによると、とくに指定のない限りサイズ寸法の指定(φ20など)が幾何形状も制限するみたいです。いわゆる包絡の条件(Envelope Principle)ですね。


というわけで、DimXpertではサイズ寸法を指定するとそれだけで完全定義される面が出てくるんでしょう。
(今手元にSolidworksがないので試してないですが)

そして真直度の説明中の5.4.1.2 Violation of MMC Boundaryにて、

幾何公差記入枠がサイズ寸法、あるいは寸法線と関連づけされている場合、包絡の条件は無視されるという記述があり、また平面度についても、5.4.1.2と同じである旨記載されていますので、サイズ寸法に幾何公差を追加すると外れてしまう拘束があるんじゃないかと思われます。


このあたりは、また帰宅後試してみたいと思います。
(これでDimXpertがうまく使えるようになればいいんですが・・・)


ところでそれとは別に、今回このASME Y14.5を読んで気づいたことがあったので、それを書いておきます。


まず用語。1.3.2.3にて、Basic Dimension = theoretically exact dimensionとなっていました。

Solidworksの図面上で、理論的に正確な寸法(四角に囲まれた寸法)を入れようとしたときに選択するのが「ベーシック」となっていた理由がわかりました。

ベーシックってわかりづらいネーミングだなあと思っていた(実際理論的に正確な寸法の入れ方がはじめわからず、VARの大塚商会に問い合わせてみたりもした)んですが、これがソースだったんですね。


あともう一点気づいたことは、ゼロ公差の例がたびたび出てくることです。もしかしたら、ゼロ公差を推奨するために知名度を上げようとしているのかもしれないですね。


またDimXpertの使用については、追って報告したいと思います。

ASME Y14.5-2009①

JSA経由でASME Y14.5-2009を購入しました。


ところで、ふだん図面はJIS B0024ベースで描いています。


じゃあなぜASMEを買ったのか?


その理由は、TolAnalystが使いたいからです。

TolAnalystを使うには、DimXpertを使ってCADデータに幾何拘束をつける必要があります。


このDimXpertが、今のところASME Y14.5Mにしか準拠してません。
(2D図面はISOフォーマットもJISフォーマットも使えるのですが)


実際、JIS感覚で幾何拘束をつけていくと、

まだ定義してないフィーチャーが完全定義されたり、
完全定義されてたフィーチャーが、違うフィーチャーに拘束をつけると完全定義じゃなくなったり
します。

なので、長いこと敬遠してました。


しかし新しい便利機能は早く使いたい!!


そんなこんなで、今回、ASME Y14.5を勉強することにしました。

Y14.5Mじゃなくて、Y14.5です。
最初は、Y14.5M-1994を買うつもりだったんですが、ASMEのWebサイトを見てみたら、2009版が広告されており、
We've improved the Gold Standard

と書いてあったので、新しいほうを買ってしまいました。

(このあたりの感覚が素人っぽいですね…結果的には、基本は変わってないだろうという予想は間違ってなかったのでよかったですが)


JSAの海外規格担当の方は、
「14.5MのM(メートルのMらしい)がなくなっているのでインチ系の規格のようだ」

と言ってたのですが、読んでみると、基本メートル、インチもカバーのようです。


デフォルトでは、SI準拠をうたい、例図もすべてmmで表記されていますが、inchを使う場合の方法についても、きちんと定められています。


さて、それでは本題のGD&T(Geometric Dimensioning and Tolerancing)についてですが、

今日は前置きが長くなってしまったので、つづきはまた次回にします。

CSWA受験記

CSWA(Certified SolidWorks Associate)を受けてみました。


(ゴールデンウィークなのに予定がないからという裏の理由からは目をそむけたいとおもいます)


結果的には、100点で合格しました!
ひとつだけでもゴールデンウィークのいい思い出ができてほんとにうれしいです。


画面が、他の方のブログでみたものとすこし違うようなのでアップしておきます。R2?になったのでしょうか。4択問題が7問です。


新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-CSWAおめでとう


最初の問題(5点の小物)が、降伏点がウンヌンというCADと関係なさそうな問題だったので一瞬どきっとしました。(あれはSimulationXpress Knowledgeの範疇なのか...な?)


あとは、どうということはない問題でした。単純作業をやれば終わりました。時間は半分くらいあまりました。


(1問だけ、質量が20㍉㌘だけ選択肢と違ったのは・・・
なにか細かいミスをしてたのかもしれません。
ほかの問題は小数点以下もぴったり選択肢と合ったので)



新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-CSWA


わーい。


SolidworksのCertificationサイト
https://www.virtualtester.com/solidworks/directory.php
で登録したら、日本でCSWA登録人数は214人なのにvisibleなのは0人でした。CSWPのほうはvisibleが何名かいらっしゃるので、CSWAはアピールする価値があまりないんでしょうね。


でもわたしは、もちろん、visibleにしておきました。いまのところ出てくるのは1人です。軽い羞恥プレイですね。わーい


さあ、次はCSWPだ~


ほんとは最初からCSWP受けてみようと思ってたんですけどね。


なぜ今回はCSWPではなくCSWAのほうを選んだかというと、CSWPの説明のところに、Recommended Trainingというのがリストされてて、トレーニングのようなものを受けたことがない私は臆してしまったのでした。


くそ~


トレーニング受けるお金なんかない~


とはいえ、人にものを教わるのがニガテな私はトレーニングを受けないと無理だとは思っていないので、


なんとか、羞恥プレイに精神がまいってしまう前に地道にお勉強して、時間をみつけてCSWPも受けてみようと思います。

hp tc4400分解

先日、仕事でメインにつかっているノートパソコン、

hp tc4400をオーバーホールのため分解しました。


メイン、というのは、メールや、webや、オフィスや、

AIなどCAD以外のほとんどすべてのアプリケーションを

このパソコンで動かしているという意味です。


もう3年くらい使っている若干古いこのノートパソコンですが、

すこぶる使い勝手がよく、いまだに「新しいのが欲しい!」

という気になりません。


簡単にスペックを紹介すると、


A4ノート 12.1 インチ液晶

Intel Core Duo T2500

Windows XP Tablet edition

DDR2 3GBRAM(差し替えました)


タブレットPCなので、モニタをくるっとまわして

タブレットになります。

(もちろんペンでお絵かきできます。実際仕事でもよく使います)


会社のデスクではタブレットにして、キーボードを別につないで

こんなふうに使用しています。



新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ

さて、このtc4400、

パソコンとしての機能はすこぶる調子が良いのですが、

機構部分が先にぼろがでてきました。


液晶を閉じたとき、液晶側を固定する左右の突起はとうの昔に

折れて取れてしまいました。


それは(パソコンとしての)機能的には問題ないとしても、

最近は液晶を閉じたときにパチっとしまるマグネット式の爪が

うまく動作しなくなりました。出てこなかったり、ひっこまなかったりします。


ここは画面の回転のトリガになっていますので、ここが不安定だと

思い通りの方向に画面表示してくれません。

そこでオーバーホールと称して、中の掃除目的で分解してみることにしました。

※若干うる覚えで書いてますし、なにかへんなことになっても

まったく責任とれませんのでまねしないでください


まずはキーボードを取り外しました。


新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-screw-1


みどりのネジをはずすとヒンジカバーが外れました。

つづいて赤のネジをはずすと、キーボードの上のパネルが外れました。

そして青のネジをはずすと、キーボードが外れました。


(強力な両面テープではりつけてあると、どこかで書いてありましたが、

私のtc4400のテープはすでに強力さを失っていました)


さらにヒンジのねじ4本もはずしたところがこちら


新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-keyboard

キーボードをはずしただけで、メインのメモリも差し替えできる

すばらしいモデルです(通常は底面のメモリソケット差し替えで十分と思いますが)。


CPU差し替えてる方もいらっしゃるみたいですね。

効果はともかく、作業としてはそんなに無理なくできそうです。すばらしい。


ついでに底面のバッテリーとHDD、メモリのふたもとってしまいました。


新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-back


あとはのこりの底面のネジをはずして、ハーネス類をはずすと、

前面のフレームがはずれました(あとは爪の固定のみでした)。


ただわたしのtc4400は一箇所、ねじインサートのボスが破壊して

インサートがフレームから外れており、そのねじをはずすのに苦労しました。。

(すきまから細いペンチでインサートをはさんで、ネジをまわしました。

アロックねじだったので握力も破壊しそうでした。)

そして美しい内面とご対面。

(ほんとはちょっとテープとシールドのシートが多いので

マックスビューティーまではいきませんでしたが、こう

狭いところに整然と並ぶ様はやはり美しいですね)


新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ


と、ここまでがんばって開いたのですが、肝心のマグネット式つめパーツは

かしめてあって、最後まで分解することはできませんでした。残念。



新参Solidworksユーザのこんなのありましたブログ-click


しかしまあ動きはよくなりませんでしたが、構造はよくわかったので、

きちんと動作させるコツはつかめました。


これからはだましだまし(?)、まだまだ長いお付き合いを

していこうと思います。


Autorecoverは役立たずなのか?

Solidworks Forumsの記事より:


Solidworks Forums(http://forum.solidworks.com/)
の中におもしろいトピックがありました。


「Autorecoverは役立たず」

Autorecover(自動回復)とは、Solidworksヘルプによると

「アクティブなドキュメントの情報を保存し、
システムが予期せず停止した場合のデータの損失を防ぎます」

「指定した時間や、変更の回数に達した場合、開いている
ドキュメント用のファイルが作成されます」


という機能です。

変更の回数に達した場合、なんてのもあったんですね。
知りませんでした。
ちなみにデフォルトでは、10分毎に保存になっているようです。
(私は今までは3分毎に変更して使用していました)


しかしいずれにしても、私の印象では、


・没頭しすぎて2時間ぐらい保存せず作業して落ちたときは、なぜか自動回復情報がない(なぜ!?)
・たまに自動回復情報があるときも、最後のほうの(大事な)変更は記憶されてなくて、結局自動回復情報は使わず前回保存部分からやりなおしたほうがすっきりする


要するに使えないということですね。

さて、Forumではどのような意見が出ていたかというと、

トピック主:

「なんでなんでSolidworksはいつもいつも機能しない自動回復オプションを持ってるのか?」

「うまく動かす方法はあるのか?それとも1日12回クラッシュするだけじゃムカつかないユーザーを十分ムカつかせるためにあるのか?」


私も同じ印象ですけど・・・ひどい言いようです。


その他


「Solidworks歴5年以上の経験から発見したことは、自動回復はサイコロの機能をしていて、Feeling luckyのときは役に立つときもある」


やっぱりみんな同じ印象なんですね。

そんな自動回復機能に対する対策ですが、多くのユーザー(もっとも古いユーザーを含め)が唯一の手段として、「頻繁に保存する」ことを推奨しています。


「早くセーブしなさい。頻繁にセーブしなさい。」

「スケッチを描くときは、
線を引く、保存。
点を追加、保存。
鼻をかむ、保存。
保存。保存。」



・・・・・・。


とりあえず(期待はしないですが)自動回復トリガを時間から変更回数に変えてみて印象が変わらないか試してみようと思います。


もちろん頻繁に保存するようにします。