声がかすれて出にくい！原因は？

声がかすれるという症状で、
まず考えられるのが声帯の異常です。

声帯の縁に小さな球形の腫れ物ができる声帯ポリープ、
声帯の両側に粟粒のような固い結節ができる声帯結節があります。

これらはいずれも声の使い過ぎが原因と言われ、
しわがれ声、喉の不快感、声が出にくいといった症状があります。

咽喉の粘膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる急性咽喉頭炎や
それが慢性化した慢性咽喉頭炎でも、
声帯に炎症が起きるため声がれが起こります。

免疫の異常で甲状腺に慢性の炎症が起こる橋本病でも、
体のだるさ、むくみ、貧血、食欲の低下、
皮膚の乾燥などの症状とともに、声のかすれが起こります。

橋本病は甲状腺機能が低下する病気の為、

不足している甲状腺ホルモンを
補充する薬で治療することになります。

声帯を動かす筋肉を支配している反回神経がまひして、
声帯が動かなくなってしまう反回神経まひでも、
声のかすれ、せき、息切れなどの症状があります。

注意が必要なのは、喉頭がんや食道がんでも、
声がれ、声のかすれの症状があることです。
特に喉頭がんは50代以上の男性に多いです。

その他に考えられる病気として、心因性失声があります。
これは、ストレスによるもので大半は女性です。

50代以上の男性で、
しわがれ声や、喉の不快感・痛みがある場合は
喉頭がんの可能性もある為、

早めに耳鼻科または内科を受診しましょう。