いい会社の法則実行委員会では永沢工機様「未来会議」に参加致します。
内容 「未来会議」に参加し、中小企業のあり方を考える(決算発表を兼)
費用 大人5000円 学生3000円
東京基準で交通費のみ往復17000円(新幹線利用)宿泊8000円程度
永沢工機様のご紹介
永沢工機流 改善への取り組み
「改善」とは、一般的には悪い状態を改めて善くするという意味がありますが、製造業で使用され、海外でも通じる「改善」には、様々な要素を含んだ、細かな定義があります。工場を「改善」をすることにより、どのような効果があり、どういったことを解決できるのでしょうか。
工場で使用される「改善」とは、最新鋭の設備やシステムを導入することではありません。経営者も含めた関係者全員が現場に密着し、現状の問題を顕在化させ、その問題一つひとつに知恵を絞りながら、工場としてベストの状態を追求することです。
永沢工機では以下の3つについて改善活動を実施してきました。
作業改善
工場は常に発生する作業をいかに効率的にかつ確実に実施するかということが非常に重要ですが、この「効率的」「確実性」の両方を実現する為には、作業改善が欠かせません。作業員一人一人の作業場の乱れ・不規則性(ムダ)は、作業の非効率性と不確実性を生み出します。
これを言い換えますと、作業が平準化されておらず、作業員は製品が変わるたびに新たな準備を実施しなくてはなりません。これでは、お客様に提供する製品の品質への保証がしにくくなってしまいます。こういったケースでは、仕掛かり在庫・逆戻り・作りすぎが多くなり作業員は一つ一つの仕事に集中できなくなってしまうのです。永沢工機では、「作業改善」を実施しました。具体的には下記で説明させていただいている5Sを通して作業員一人一人がお客さまの製品品質を保証できるだけの「効率性」と「確実性」を実現しました。この作業改善を通して具体的な手法として「後工程引き取り」を生み出しました。
後工程引き取りとは、必要な製品を前の工程から引き取る方式です。加工し終わった製品は、自部門に加工済と表示しておき、次の工程がまたそれを引き取りにくる事を繰り返します。そのため、自分の作業場には、今必要なものだけがある状態になり作業員は一つ一つの製品の作業に集中できるようになりました。
工程(レイアウト)改善
作業改善を通して実現した「後工程引き取り」手法を実施していくと、製品の流れがスムーズになり、仕掛かり在庫・逆戻り・作りすぎといったムダを排除できるようになりました。これによって、これまでのレイアウト(機械・作業場)よりももっとよい工場レイアウトを発見することができるようになりました。
また、作業員一人一人が自分の作業のことだけでなく前後の工程の状況も把握できるようになりましたので、全員で意見を出し合いながら、製品・作業員の動線を具体的に考えたレイアウトを提案し実現できるようになりました。
実際に機械・作業場の工程(レイアウト)改善を実施して、製品の流れを作業員全員が理解できるようになったのです。
このように全員が理解することでお客様から依頼のあった製品の“工程管理”がとても実現しやすくなりました。作業員は一人一人が自分の工程だけでなく前後の工程も理解できるようになっていますから、統一された工程管理表を見るだけで製品がどこで滞留しているのか?についてすぐに把握をすることができ、工程ごとのムダを省くことができるようになったのです。
マインド(意識)改善
作業改善と工程(レイアウト)改善を通して実現してきた「納期短縮」「品質向上」「コストダウンへの努力」という3つのメリット。これらを継続的に実施していくことで、安定した工場が稼動するようになりました。 作業員一人一人が全体を理解して製品が進んでいきます。これらのことによってお客様からの信頼を獲得した結果、作業員一人一人の意識向上を実現することができるようになりました。
管理者不在時でも一人一人の意識の高まりにより、品質向上への努力を継続的に実施する事ができるようになったのです。結果として改善提案は絶え間なく実施されており、永沢工機の工場はいつも活気に満ち溢れています。
改善手法の基本は5Sから
第一段階では、整理・整頓を含む5S活動からスタートします。5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾のこと。ごく基本的なことのようですが、実際のそれぞれの項目には細かな定義があります。たとえば、「整理活動」とは、必要なものと必要でないものを明確に分けて、必要でないものをどけることを指します。そして、その必要なものは、「今後一ヶ月以内に使うもの」と、さらに細かい定義がされているのです。工場の中の工具や部品の全てが、引き出しに収まっているからといって、一ヶ月以内に使うものと使わないものが同じ棚にあるのでは、整理していることにはならないのです。このように、全員が同じルールで活動できるような定義づけをした5S活動が、「改善」の第一歩となります。