こんにちは。
4月になりました。
私たちもそうですが、年度末の納期が間に合わず、この土日は出社して作業なんて方、多かったんじゃないでしょうか。だとしたら、それもまあいいじゃありませんか、お互いに仕事あるんだから。
すいません、偉そうに。。
今日は、オフィシャルブログとかSNSサイトの構築など、バスマーケティングを得意とする、その業界では老舗の、渋谷のW社さんにお越しいただき、わがセクションで構築・開発をさせていただいた、食品脱水シートを製造・販売される本郷三丁目のO社さんのオンラインショップについて、いろいろとご意見をいただきました。
実は、一通りの施策はやってきたつもりですが、最近販売数や会員登録数に伸び悩んでいました。
私たちはついつい、技術的な優位性をうたって仕事を得ようとしたり、「メカ」の能力の限界を、私たちの仕事の限界と取り違えがちです。それは、こういう仕事をしていると、少しずつ病のように進行していきます。
例えば最近の企業のWebサイトのリニューアルにおいて、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)導入の提案は当たり前です。そこにスマフォ対策が乗っかってきたり、ログ解析のASPツールであるサイトカタリストがあったり、下手をするとそれら大規模システムや運用フローの導入が、コストばかりでなく要件の大部分を占めることが多くなってきました。「ドン、ドン、ドンで、はい一千万」、みたいな感じです。コンペ相手が同じツールを提案するなんてこともよくあります。
そうなってくると、私たちのような、パッケージソフトを持たない純粋なプロデュース(ディレクター)集団は、ますますそういったベンダーに仕事を奪われ、それが私たちの限界となってしまうような気がするのです。金額がデカイですから、仕事をしているような気にはなりますが。。
Webサイトには、ブランディングはもちろん、デザインワーク、それにユーザビリティ?もあるじゃないか、それらを全部ひっくるめてコーディネートするのがプロデューサーだろって、しっかりしろって、怒られるかもしれませんが、そのいわゆる「ソフト面」の優位性で仕事を継続的に獲得していくというのは、実際にはなかなか難しいものです。
で、なんかいやな話になってきましたが。。
W社のYマネージャーはバスマーケティングの老舗の、つまり運用のプロなわけです。今更ながらという気もしますが、あらためてメルマガの運用、それも商材やターゲットに合った内容と配信のタイミングなんて話に耳を傾けてみました。
過去の購買履歴から、食品脱水シートのコアターゲットは40・50代なんです。ネット販売にしてはちょっと年齢が高い?と思うなかれ、60代までは全然「ネット世代」なんだそうです。いわゆるパソコンが会社のデスクの上に乗っかるようになって約20年、今の60代も方は当時はバリバリの40代、まさに彼らがパソコンを普及させた立役者です。
ただ、気をつけなければいけないのが、50代からは「老眼」が入ってきますから、HTMLメールはテキストのサイズを大き目にするとか、大人の配慮が必要です。。って。そうすることによって、売り上げに貢献できた例もあるそうです。
…う~ん、なるほど。深いです。感心です。そして、「ソフト面の優位では難しい」云々と言う、自分が恥ずかしくもなるわけです。
いろんな業界のいろんな方の話、それにもっと世の中を観察しろよって、プロデューサー勉強せねばいけないですね。