先週、山形県の庄内地方(酒田市・鶴岡市)へ取材に行ってきました。
ナイルスナイルでは、庄内地方の取材が年2回くらいあり、
私が行くのも4回目。
今回は“晩秋の庄内”を感じてきました。
東京との違いを感じたのは、日暮れの早さ。
夕方5時には真っ暗で、外での撮影はできません。
東京と違って、街頭も少ないため、
5時なのに感覚的には9時か10時といった雰囲気。
早く家に帰って、寝なくちゃ、という気分になります。
そんな気になりながら、暗い町を車で走っていると、
煌々と光がさしているお店がありました。
食べ物屋?と思ってのぞくと、漬物屋。
他のお店は電気が消えて閉店しても、
漬物屋は明るいまま、営業中です。
それにしても、漬物屋が単独で店を構えているなんて、
やはり、寒い地方ならではの“保存食文化”が発達しているなあ、と感じました。
そういえば前回、庄内の伝統野菜の取材できたときに、
民田なすも、鵜渡川原きゅうりも、その用途はほとんど漬物だと聞きました。
取材したときには、まだ茄子はできてなかったのですが、
しっかり、漬物になって売っていました。
民田茄子のからし漬を試食させてもらったのですが、
とってもおいしかったです。
ちいさめの民田茄子が漬物にはぴったりなのですね。
鶴岡市大山町に大きな店を構える「本長」は、
漬物作りを100年以上している老舗です。
ほかにも、庄内の伝統野菜の漬物がたくさん並んでいました。
ここ大山は、かつて東の灘と呼ばれ、酒造りが盛んな場所。
お酒については、ナイルスナイル2013年1月号(12月末発行)で紹介します。

